みど

ゴジラは銀座がお好き?

映画『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』を見ました。
日本が誇る怪獣王・ゴジラの生誕70周年記念作品にして、
シリーズ第30作という節目だそうです。

舞台は終戦直後、焦土から復興しつつある東京ですが、
今回もまた銀座界隈がゴジラによって襲撃されます。
ランドマークの服部時計店、日本劇場の文字がはっきりと
映し出されていました。
ゴジラは過去何度も東京を襲来していますが、とりわけ
銀座がお好みのようでした(笑)
私が知る限りでは、昭和29年(1954年)の第1作、
昭和59年(1984年)の第16作、そして平成28年
(2016年)の前作『シン・ゴジラ』で銀座界隈を
撃破しています。調べていませんが、恐らく他の作品でも
銀座を破壊していたのではないでしょうか。

なぜゴジラは銀座を狙うのか?私の勝手な憶測ですが、
映画を見に来る観客をひきつけるためには、誰もが
知っているシンボリックな建築物(服部時計店、日劇等)
が標的にされる必要があるからだと思います。
そういう意味で、東京タワー、国会議事堂も襲撃の対象
だったのではないでしょうか。現在なら東京スカイツリー
は間違いなく倒されますね。

ちなみに、初作の「ゴジラ」が封切られたのは、1954年11月3日で、
南方海域での水爆実験によって変異した怪獣という設定でした。
映画では、京浜地区に上陸し、芝浦一帯を破壊し、銀座に向かいます。
ここで最初に破壊したのは、「松坂屋」でした。
続いて、銀座4丁目の服部時計店を壊しました。
服部時計店の左手にある森永地球儀ネオン塔は眺めただけで
破壊しなかったのは、この映画は森永製菓とタイアップしていた
という話があります(真実は定かではありません)。
さらにまだ堀川の流れる数寄屋橋のところで日劇を尻尾で撃破し、
勝どき橋を壊してから、海に消えていくという進路でした。

破壊したランドマークと襲来ルートを見ていくと、東京の発展
と風景の変遷が浮かび上がってくるかも知れませんね。