ちょっと気になる、建設会社のビル(続き)
2024年11月のブログ記事で、戸田建設株式会社が開業したばかりの新社屋TODA BUILDING(京橋一丁目7番1号)をご紹介しましたが、中央区にはもうひとつ、ちょっと気になる、建設会社のビルがあります。
TODA BUILDINGから徒歩数分。昭和通り沿いに建つ清水建設株式会社の本社ビル(京橋二丁目16番1号)は、2012年5月竣工。パネルを組み合わせた外観がたいへん印象的で、ひとつひとつのパネルが打放しコンクリートで仕上げられています。よく見るとピロティ柱やエントランス内の壁面の表面には美しい木目が浮き上がっており、「杉板本実型枠コンクリート工法」という極めて手間のかかる工法が使われているようです。前を通るたびに、設計者であり施工者でもある清水建設のこだわりを感じます。
清水建設HPによると、このビルは「都市の防災拠点となるゼロ・カーボンビル」をコンセプトに、CO2排出量ゼロを目指しながらも防災性能を高め、地震などの災害が発生した場合でも確実に機能する建物として設計されているとのこと。例えば、帰宅困難者を支援する施設としての役割も想定しています。外観も中身も、ビル全体が清水建設の考えと思いに溢れていると思いませんか。