みど

勝どき橋の思い出

築地にある「勝どき橋」、当ブログでも何度も投稿があったので、今さら説明は
不要だと思いますが、日本で現存する数少ない可動橋(跳開橋)で東洋一の
規模でしたが、隅田川を航行する船の減少や交通量の増加を理由に現在、開閉
は停止しています。
1940(昭和15)年に完成し、1970(昭和45)年11月29日までの30年間「ハの字」に
開いて、船を通していました。

(記憶が定かではありませんが)私が小学生の頃、父と車に乗って勝どき橋を
渡ろうとしていた時の話です。橋の手前で信号が赤になり、サイレンが鳴り
橋が跳開する知らせがありました。父は少しふてくされて「あーあ、しばらく
待たないとダメだなぁ~」と言っていました。20分間、開いていたとのことで、
恐らく通過するのに30分以上、要したと思われます。

「勝どき橋」で思い出すのは、アニメ『魔法使いサリー』の最終回です。
サリーとカブは魔法の国へ帰らなければならなくなり、馬車で街を抜けて
勝どき橋にさしかかると、橋が開くのです。それをジャンプ台にして
馬車は夜空へ飛び立つという感動的なシーンでした。

もうひとつの思い出は、マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の「勝鬨橋
ひらけ!の巻」です。主人公の両津勘吉が中学生の頃、開閉しなくなった勝どき橋
の開いた姿を転校する体の弱い友人に見せるために、運転室に忍び込んで橋を
開けるという泣ける話です。

跳開橋の名残り

跳開橋の名残り 勝どき橋の思い出

再び跳開させようとの市民運動の動きはあるものの、復旧に莫大な費用(東京都
の試算では約10億円)がかかることや多数の道路交通量があることから、
実現化することは難しいようですが、いつの日にか跳開する勇姿を見てみたいと思います。