今だけの風景! 真横から見る「ヨネイビルディング」
中央通りの銀座2丁目付近を歩いていて、写真のように東京都選定歴史的建造物の「ヨネイビルディング」が真横から見えることに気がつきました。
中央通り沿いにあった商業施設「MELSA Ginza-2」が2022年8月に惜しまれつつ閉店し、入居していた「銀座貿易ビル」が解体され更地になったことで、隣の街区にあるヨネイビルディングが中央通りからよく見えるようになった、というカラクリです。
正面と側面の表情の違いを見てみよう
銀座貿易ビルが建っていたときには、ヨネイビルディングは銀座柳通りに面した正面だけがよく見えていましたが、今だけは交差する通り沿いの側面もよく見ることができます。
そこで、正面と側面を見比べてみましょう。
2階から上の正面は、四角い窓が規則正しく並んでいますが、側面にはアーチ型の窓や丸い窓も設けられていたり、窓の間隔も少し広いところがあったりして、異なった表情を見せてくれています。
逆に1階部分は正面がアーチを主体に構成されているのに対し、側面は四角い窓が多かったり、正面には無い装飾がついていたりします。
1930年に建設された貴重な戦前の近代建築であるヨネイビルディング。よくよく見ると正面と側面で異なるファサード(建物の顔)のデザインになっているのですね!
中央通りから見ると、1951年に増築された7階部分の存在にも気がついたりします。
隣の街区が更地になっている今の間しか見られない景色ですので、この機会にヨネイビルディングをじっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか!
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