中央区の「速達郵便」ポストが実はレア物だった件
どうも、苔です。
中央区に詳しい方であれば、中央区で「郵便」というと、いくつか思いつくものがあるかと思います。
一つは日本橋郵便局にある「郵便発祥の地」。近代日本における郵便制度がここ中央区から全国に広がっていきました。
関連記事
・郵政記念日に思い立ち、郵便発祥の地を訪問!! by シンシン氏
そしてもう一つは、銀座などにある「灰色のポスト」。銀座では景観を意識して、通常の真っ赤なポストではなく灰色のスタイリッシュなポストが点在しています。
実はこれらとは別に、珍しいポストが中央区内にあるのをご存知でしょうか?
それが今回ご紹介する「速達専用」ポストです。
速達専用ポストって珍しいの?
速達専用のポストは通常のポストより少しスリムな見た目で、青みのある色が特徴です。
昭和31年(1956年)に登場した速達専用ポストですが、最盛期には全国に約400本もあったというので、見かけたことがある方も多いのではないかと思います。
特にオフィス街など、速達の需要が高かったエリアを中心に設置されていたようですが、2021年3月時点では全国で35本まで減少していて、そのうち東京都には6本、うち中央区には5本の速達ポストしか残されていません。
中央区にある速達専用ポストは、
①日本橋2-3-21(八重洲仲通り/セブンイレブン日本橋2丁目店前)
②日本橋3-4-10(八重洲通り/スターツ八重洲中央ビル前)
③茅場町1-7-9(平成通り/日本橋弥生ビルディング前)
④日本橋堀留町1-8-10(人形町通り/三ツ美ビル前)
⑤日本橋室町4-5-1(国道17号/さくら室町ビル前)
にあります。
ちなみに東京都にあるもう一つの速達ポストは、
⑥台東区浅草橋1-18-10(国道6号/JR浅草橋駅東口前)
と中央区の近所にありました。
姿を消しゆく速達専用ポスト
速達専用ポストの横には、よく見る「2口ポスト」が併設されています。
90年代にこの形式のポストが登場したことにより、1台のポストに通常用と速達用の投入口を持つことができるようになったため、速達専用のポストの需要は減少の一途をたどっています。
近い将来、私達の目の前から消えてしまうかもしれない「青ポスト」。街歩きの際などに見かけたら少し気にしていただけると、ポスト冥利に尽きるってもんかもしれません。
オフィシャル