下町トム

中央区の水運は魅力的だ!

中央区にはかつて掘割や運河が張り巡らされ、東洋のベニスともいうべき光景が広がっていました。
戦後の街区確保や高速道路建設のために、多くの水の流れが埋め立てられてしまったことは少々寂しいところですが、今でも隅田川や日本橋川をはじめとした水路がいくつか残され、私たちの目を癒してくれます。

七月下旬から八月上旬にかけて、東京都が中心となって「舟旅通勤」の実証実験を中央区内で実施しました。今後の通勤の足の多様化を検討するうえでのシミュレーションです。フィールドとして中央区が選ばれるのはなるほど確かなことです。

晴海の「黎明橋船着場」から「日本橋船着場」まで、30分強のコースを実際に乗ってみました。区内の街並みを水上から眺められるのはまた一興です。これなら毎日、愉しく通勤できるかもしれません。

実証実験はひとまず終わりますが、普段でも観光用の水上バスが何ルートも運航されていますので、まだ乗ったことがないという方は、是非一度お試しください。新しい都市の魅力に気付くことでしょう。
今後も中央区の水の歴史の発展に期待します。