中央区の端 水に囲まれた街

以前ブログのための写真を撮りに柳橋に行きました。撮影後、神田川沿いの遊歩道に降りると隅田川との合流地点です。その日はまだ爽やかな風が吹き抜ける5月でした。隅田川に出っ張っているように感じられ、あぁここは水に囲まれている中央区らしい端っこなんだと思いました。

 中央区の端 をぐるっと見て回ろうと思いました。

 中央区の端 水に囲まれた街

上部の写真は作成した地図の ① の位置 浜離宮恩賜庭園の南西の端です。

すっとこどっこいのイメージで真っ先に浮かんだ 中央区の端 浜離宮恩賜庭園でした。

住所は中央区浜離宮庭園1ー1 なんですね。

庭園内の南西に位置する所は富士見山という小高い丘です。庭園内の絶景ポイントの一つで、潮入の池に中島の御茶屋を望めます。昔は富士が見える場所でした。

現在は南西の奥までは入れません。汐留川を挟んだ港区の劇団四季劇場の裏側から撮った写真です。ちょうど角の位置にシラサギが羽根を休めていました。

下部の写真は ② の位置です。浜離宮の外側、海岸通りの歩道から撮った浜離宮の一番西側の端です。この歩道は港区です。汐留川の南側が区境でしょうか。浜離宮恩賜庭園汐留川で囲まれています。

 

 中央区の端 水に囲まれた街

新橋が目の前になる位置 ③ の写真です。中央区銀座8-3付近です。

写真の左側には今は壊された首都高速道路KK線の土橋入口がありました。そこ迄が中央区です。 中央区の最も西の端 に位置します。

千代田区との境には江戸城の外堀があり、銀座を挟んで埋め立てられた土地が中央区なのか千代田区なのかは今でも協議中のようで、銀座は四丁目と五丁目以外は一番地が空白になっています。堀の真ん中が境界で良さそうですがどうも高速道路による税収をめぐり協議中のようです。

この写真の裏側は裏コリドー街と呼ばれる新橋の飲み屋街です。

 

 中央区の端 水に囲まれた街

写真 ④ 竜閑さくら橋、住所は中央区日本橋本石町4丁目一番地あたりです。

日本橋川に架かる橋で対岸は千代田区です。2018年に開通し大手町と神田の便が良くなった歩行者専用の橋です。橋の高さはJRの鉄道橋と同じくらいあり、山の手線、京浜東北線そして新幹線の車両通過が見られ、鉄道ファンにお勧めです。

電車の線路が通っているので地図では三角状に出っ張ってみえます。

橋から10m程の場所はビルを建設中でそのビルは中央区日本橋本石町ですが、工事現場の横は空き地で千代田区のようです。

 

 中央区の端 水に囲まれた街

写真 ⑤ 神田川に架かる柳橋から遊歩道に降りた地点です。工事中で両国橋の下の方へは行かれませんでした。

 ③ の竜閑さくら橋から千代田区と中央区の区境はそれほど広くない道路がほとんどです。途中小伝馬町の端に位置する竜閑児童遊園は小さな公園です。片側の入口には中央区竜閑児童遊園となっていますが、すぐ曲がった入口は千代田区竜閑児童公園となっています。以前この位置には竜閑川が流れていて、川が日本橋區と神田區の境になっていたそうです。

柳橋よりも神田川上流に浅草橋があり、さらに左衛門橋があります。中央区側から見て左衛門橋に向かって西は千代田区ですが東側は中央区馬喰町二丁目で、ここが 中央区の最北端 だと思います。

最初に書いたように写真の場所が隅田川に出っ張っているように思えて気持ちが良かった場所なので ⑤ の写真はこれにしました。

 

 中央区の端 水に囲まれた街

左側が ⑥ 右側の写真が ⑦ です。

 ⑥ 中州公園の辺りの遊歩道です。 中央区の最東部の端 で住所は中央区中洲13-13です。

公園横に日本橋消防署浜町出張所があり、消防艇がよく停まっていて乗船訓練を行っています。隅田川が下流に向かって右に大きくカーブする場所です。写真は新大橋の上から撮りました。大きくカーブしていて清州橋の麓は見えません。対岸の江東区側は松尾芭蕉の記念館の位置です。

 ⑦ の写真は石川島公園のパリ広場前の先端部を中央大橋から写したものです。中央区佃二丁目1番地あたりです。先端部に立つと左は佃大橋側、右は相生橋側の川の分岐点になります。

風に吹かれて気持ちのいい場所です。

 中央区の端 水に囲まれた街

上の写真は晴海の南東側 パークハウス晴海タワーの横の写真で ⑧ です。住所は中央区晴海2-3 です。

江東区豊洲の先端から写したものです。春海橋を渡った対岸ですが春海橋の横には旧晴海鉄道橋の線路が残っていて現在遊歩道として生まれ変わる最中です。まもなく完成です。

この辺は長い間原っぱで、工事も長い期間かかり、いつの間にか高層マンションが3棟も出来ていました。

下の写真は ⑧ の先端から晴海埠頭方面を写したものです。左端の黄色いポールが角地に辺り、 中央区の南東の端 です。

真っ直ぐに進み、晴海大橋を潜り、その先の豊洲大橋を潜り、晴海緑道公園を歩けば旧晴海埠頭へ出ます。約2km以上はあります。先日すっとこどっこいの歩いた日は東京都心が体温近くの気温で日差しも強い日でしたが、海風が強く、汗は大量にかきましたが以外と涼しく思って歩きました。

 

 中央区の端 水に囲まれた街

 中央区の南の端 晴海埠頭公園の一番先 ⑨ の写真です。

すっとこどっこいの記憶にある晴海団地スケート場東京国際見本市会場ホテル浦島はすでに無く、最後の晴海の記憶の象徴だった晴海客船ターミナルも壊されました。この先端部に子供を連れて、よく遊びに来ました。

 中央区の端 にあたりますが、以前はお台場やレインボーブリッジも無く、もっと海を感じる場所だったとも思います。ただ大きく生まれ変わった晴海は町名を決定する時に ”いつも晴れた海を臨む” と命名された場所に相応しい景色になりました。

 

 中央区の端 水に囲まれた街

晴海埠頭公園で日本丸が停泊しているもっと先まで行って撮った ⑩ の写真です。

豊海水産埠頭の端の景色です。中央区豊海町15辺りです。

以前書いたことがありますが、すっとこどっこいが高校3年生の夏休みは受験勉強でどこにも行けません。海に行きたくて日曜日の午後、自転車でここまで来ました。当時この辺は日曜日になると人っ子一人いません。油の臭いが強いのですが薄っすらと潮の香りを嗅いで半日ぼ~としていた想い出の場所です。

晴海埠頭公園より少しだけ西に出っ張っています。

 

 中央区の端 水に囲まれた街

最後の写真 ⑪ です。

ここの場所はブログを書こうとしてから初めて知りました。地図で浜離宮恩賜庭園の下の位置に防波堤のような部分があるのは分かっていました。単なる船着き場かなと思っていたら、実際に築地大橋の上から見てもかなりの陸地で植物も多く、端の方に建物も建っています。汐留川水門です。正式には東京都港湾局浜離宮排六機場というようです。この水門が中央区と港区の境になっています。ここも 中央区の端 の一つでしょう。

 

中央区はほぼ埋立てられて造られたわけです。隅田川や東京湾は勿論、汐留川日本橋川、神田川と今は無い江戸城外堀竜閑川も含めて区境は水に囲まれています。

水の都 中央区 ですね。