やまむー

大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

大阪夢洲で2025年10月13日まで開催されている大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!

今回ご紹介するのは、シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater-いのちのあかし-」内に開設されている「森の集会所」にて期間限定で展示されている「木の国-日本」です。

「木の国‐日本」木造建築文化を大切にする竹中工務店

「木の国‐日本」木造建築文化を大切にする竹中工務店 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

「Dialogue Theater – いのちのあかし -」は、映画監督の河瀨直美さんがテーマ事業プロデューサーを務めるシグネチャーパビリオンの一つです。奈良県と京都府にあった2つの廃校舎を移築、3棟のパビリオンとして生まれ変わらせました。

このパビリオン内にある「森の集会所」で現在開催されているのが「木の国-日本」。木造建築文化を大切にする竹中工務店の取り組みを紹介しています。

竹中工務店とは?(画像は江東区にある東京本店)

竹中工務店とは?(画像は江東区にある東京本店) 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

竹中工務店は1610年(慶長15年)に名古屋で創業。創業時は名古屋付近での寺社仏閣の造営から始まり、以来約400年にわたり数多くの建築物を手掛けてきました。現在の本社は大阪市に、東京本店は江東区にあります。

現代の都市木造への取り組み

現代の都市木造への取り組み 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

この展示の中では、創業から現在までの竹中工務店の木造建築への取り組みが紹介されております。展示の最後に紹介されているのが、日本の伝統を未来に繋ぐ現代都市木造への挑戦です。

竹中工務店では現在、耐火木造技術などの技術開発を進めており、日本各地で木で建てれれた都市のビル「都市木造」建築を着実に実現しています。

その一つが、日本橋で今まさに建設が進んでいます。

日本橋本町三井ビルディング &forest
※(仮称)日本橋本町一丁目3番計画

日本橋本町三井ビルディング &forest
※(仮称)日本橋本町一丁目3番計画 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

現在日本橋では、高さ84メートルの国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビルが建設中です。

このビルの事業主は日本橋で多くの再開発を手掛けている三井不動産。2024年1月の着工時に出たニュースリリースには、「日本橋に森をつくる」 “終わらない森”創りを通じた持続可能な社会の実現に貢献とあります。

この計画を通じて、木造ビルだから実現できる「行きたくなるオフィス」、そして新たな緑の拠点を創り出そうとしているのです。

 

【三井不動産ニュースリリース】

三井不動産 | 国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビル着工

竹中工務店が開発した耐火集成材「燃エンウッド」

竹中工務店が開発した耐火集成材「燃エンウッド」 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

木造高層建築を実現しているのが、竹中工務店が開発した耐火集成材「燃エンウッド」です。カットモデルが「木の国−日本」で展示されていました。

この耐火集成材は3層に分かれております。第1層はスギ・ヒノキ・カラマツで構成された「燃え代層」。火災時には炭化することで熱を通しにくくします。第2層は石膏・モルタル・カラマツで構成された「燃え止まり層」。石膏が熱を吸収し内部への熱の侵入や炭化を防ぎます。第3層がスギ・ヒノキ・カラマツで構成された「荷重支持部」。これが建物を支える構造体です。

1時間耐火試験を行った「燃エンウッド」

1時間耐火試験を行った「燃エンウッド」 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

こちらの写真にあるのが、1時間の耐火試験を行った後の「燃エンウッド」です。中心部の構造体が守られているのがわかります。

万が一火災が生じた場合、断熱効果(燃え代層)と吸熱効果(燃え止まり層)により柱・梁(荷重支持部)を火災の熱から守るのです。

 

【竹中工務店プレスリリース】

燃エンウッド®シリーズ|竹中工務店 

現在の日本橋本町一丁目三番

現在の日本橋本町一丁目三番 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビルは2026年度に竣工予定です。現在下層部から中層部の建設が進んでいます。

また、2025年4月にはこれまで仮称となっていた名称が「日本橋本町三井ビルディング &forest」に決まるともに、2棟目となる木造賃貸オフィスビル「(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画」が推進することも決まりました。

 

【三井不動産ニュースリリース】

三井不動産グループの木造建築ブランド「&forest」に名称決定 

現地での建設状況

現地での建設状況 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

写真からもわかるように、耐火集成材「燃エンウッド」が使用されているのが見えております。

日本橋本町三井ビルディング &forest の展示模型

日本橋本町三井ビルディング &forest の展示模型 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

国内最大・最高層の木造高層ビルが完成することで、日本橋エリアの光景も新しくなること間違いありません。再開発後の日本橋もとうなるのか楽しみです!

写真は展示にあった日本橋本町三井ビルディング &forest の展示模型です。

「木の国-日本」は、8月3日(日)までシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater-いのちのあかし-」内「森の集会所」にて開催。

「木の国-日本」は、8月3日(日)までシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater-いのちのあかし-」内「森の集会所」にて開催。 大阪・関西万博を中央区目線で楽しもう!②「木の国-日本」と「日本橋本町三井ビルディング &forest」

今回ご紹介した「木の国‐日本」木造建築文化を大切にする竹中工務店は、大阪・関西万博内シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater-いのちのあかし-」に開設されている「森の集会所」にて8月3日(日)まで開催されています。(こちらは予約不要で見ることが出来ます。)

 

展示は間もなく終了しますが、このシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater-いのちのあかし-」では、パビリオン参加者の中から選ばれた1人が、スクリーンの向こう側にいる方と、台本なし・ぶっつけ本番の対話が毎日行われています。(こちらは予約が必要となります。)

 

廃校舎を再利用した木造建物もとても印象的です。もし万博に行く機会がありましたら、パビリオン建築も併せてご覧頂ければ幸いです。

 

【竹中工務店プレスリリース】

大阪・関西万博 Dialogue Theater-いのちのあかし-「森の集会所」に「木の国-日本」を出展します|プレスリリース2025|情報一覧|株式会社 竹中工務店 

【Dialogue Theater – いのちのあかし –】

河瀨直美「Dialogue Theater - いのちのあかし - 」| 大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン