2025 夏の風物詩 太陽の煌めき 黄金色の大輪の彩り
ヒマワリ(向日葵)は、北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属の総称で、一年草。日回(廻)りと表記されることもあり、ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマ(日車)、テンジクアオイ(天竺葵)とも呼ばれます。 世界的には食用植物と見做されていますが、日本では観賞することを主たる目的として、花壇·鉢植え·切花などに利用されています。学名「Helianthus annuus」、漢名「向日葵」、英名「Sunflower」共に太陽に纏わり、花姿が太陽似で、幼若期一日を通して花頭を太陽に向け、光を最適に捉える特性に因むとされますが、成熟するにつれ花頭は固定され東を向くのが定説のようで、朝の熱を捉え易く、花粉媒介者の昆虫を呼込むのが理由と考えられています。 中南米では太陽神のシンボルとして崇敬され、ペルーの国花です。周囲を黄色く彩る、蕊がなく花弁のみの舌状花と、中心の花床部の黒、茶、黄色などの、雄蕊·雌蕊を有する筒(管)状花の2種の小花の集合体で、全体が一つの花のような頭状花序を茎先に横向きに付けます。葉はハート形で互生し鋸歯縁。 高性種、中高性からコンパクトに纏まる矮性、大輪から小輪、一重咲きから八重咲きと多種多様です。観賞用の他、食用ひまわり油、ナッツ(ひまわりの種)、繊維/紙パルプ、バイオ燃料、動物飼料、生薬、化粧品等、幅広い用途があると聞きます。 太陽が煌めくような鮮やかな黄金色の堂々とした花姿は見る者に生命力や活力を感じさせ、様々な文化の象徴性をも担う掛け替えのない存在です。 尚日弁連の弁護士徽章の、中心に秤が配されたヒマワリは「正義と自由」を意味するとされます。 永代橋から中央大橋に至る隅田川右岸のスーパー堤防上に立地する新川公園は、永代橋、中央大橋、大川端リバーシティ21などの景観、眺望に恵まれ、上下2本の遊歩道を有し、犬の散歩、散策、ジョギングをはじめ、近隣在住在勤者の憩いの場となっており、ドラマのロケ地としても度々登場します。 下段の心地よい水辺の隅田川テラスへ降りるスロープ沿いに植栽されているヒマワリが真夏の強い陽射しを浴び、直立した茎の先端に大輪の花を東空に向け、「夏の風物詩」らしい光景を演出しています。
オフィシャル