2025 川風に靡き隅田川テラスをvividに彩る「キバナコスモス」
コスモスはメキシコ原産のキク科コスモス属の一年草の総称。 和名は「秋桜(アキザクラ)」で、狭義には、代表品種である「オオハルシャギク」を指し、2回羽状複葉で裂片が線形の葉を対生し、花(頭状花)は辺花/舌状花と心花/筒状花からなり、元来は短日性です。 コスモスの名は、舌状の辺花が規則正しく並ぶ様子から、ギリシャ語の「秩序」「調和」を意味する「kosmos」由来が通説とされますが、バランスよく群生し咲く様や、星を散りばめた様な筒状の心花を、ピタゴラスがコスモスと名付けた秩序ある調和のとれた体系としての「宇宙」に散在する星との見立てにも肯けるものがあります。 キバナコスモス(別名キバナアキザクラ)はオオハルシャギクとは同属別種で、葉の裂片が幅広く、元来の短日性が薄れ、かなり夏咲き性が強く、花期も比較的長く、繁殖力も旺盛とされます。 学名「Cosmos sulphureus」の「sulphureus」は黄色を意味し、当初黄色系だけでしたが、橋本昌幸氏による赤色の品種「サンセット」作出後次々と新品種が生まれ、今日、花色も咲き方も多彩です。 「乙女の純潔」等の花言葉を有する一般的なピンクのコスモスの優美で繊細な印象に対して、「野生美」との花言葉にあるように、ビタミンカラーのキバナコスモスは生命力を感じさせます。 永代橋から中央大橋に至る隅田川右岸の新川公園の下段の水辺の隅田川テラスへ降りるスロープ沿いに植栽されているキバナコスモスが、晩夏の青空の下、vividな彩りを添えています。
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