2025 清め水を浴び黄金色に輝く"二の宮神輿"渡御 熱気全開
富岡八幡宮の祭礼は深川八幡祭りとも称され、寛永19(1642)年、将軍家光の長男(後の家綱)の世嗣祝賀を執り行ったのが始まりとされています。 日枝神社の山王祭、神田神社の神田祭りと並んで江戸三大祭りのひとつに数えられ、「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」とも謳われる程、神輿ぶりが有名で、特に下町風の勇み肌「わっしょい、わっしょい」の掛け声と、沿道の人々からの清めの水が威勢よく浴びせられ、「水掛け祭り」としても親しまれています。 「本祭り」「子供神輿連合渡御」「御本社二の宮神輿渡御」と3年周期の祭礼ですが、今年は「二の宮神輿渡御」の年で、8月13~17日の祭礼最終日、前回はコロナ禍下、車両での巡行でしたが、今回は7つのエリアを揃いの白半纏を纏った氏子衆が威勢よく担ぎ繫ぎます。富岡八幡宮には紀伊国屋文左衛門が奉納した三基の御本社神輿がありましたが、関東大震災で焼失し、昭和5年 御鳳輦、平成3年 一の宮神輿(台輪幅5尺 重量4.5t)、平成9年 二の宮神輿(台輪幅4尺5寸 重量2t)が新調されましたが、一の宮神輿はあまりの重さ故1回しか担がれたことがないと聞き及びます。 中央区内は水天宮ピット前から箱崎湊橋通り、八重洲通り、鍛冶橋通り、永代通りを巡行します。 道中は深川名物のポリバケツでの水掛けに加え、消防用ホースでの大量放水が各所で見られ、担ぎ手と観衆が一体となって盛り上がり、「江戸の粋」を今に伝える活気ある光景が繰り広げられました。
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