街の路地にアートが!TOKYO BIENNALE 2025
スキマプロジェクト
日本橋室町・本町のビルの片隅や植え込みに12月14日(日)まで8組のアーティストによる彫刻作品が置かれています。これは「東京ビエンナーレ2025」の一環で、2年に一度、世界中から幅広いジャンルの作家やクリエ―ターが集結し東京のまちで地域の人々と一緒に作り上げていく国際芸術祭です。
写真の作品は森靖さんの「Power chord-Praying hands」、祈っている手の形です。莫大な時間と重力によって出来た鍾乳石が使われていて、長い時間をかけて祈りを込めたならば、いつか想いが形になるのでは、との作者の想いがこぼれる水に映ります。
呼吸する裏路地
コレド室町1のビルの入口横の作品です。知らずに歩いていると掃除用具が置いてあるかのような。すっかり溶け込んでいます。今にも誰か来て竹ぼうきを使いそうですが、よく見るとお洒落な飾りがありました。
カワウソガイタヨ
作者の栗原良彰さんは、絶滅したと思われている「二ホンカワウソ」が日本橋川から程近いこの場所で、植栽の間からふいに姿を現したなら―という「予期せぬ出会い」を形にしました。かつて中央区の佃島にカワウソがいたお話をHanesさんが紹介されていました。水辺で暮らしていたカワウソが川を伝って来て、この辺りで散歩していたかもしれませんね。
もしかしての石
福徳の森のなか、石のたまり場に複数のオブジェが置かれています。作者の寺内木香さんは、見た人が「もしかして・・・?」「これは、トリケラトプスの目の化石かもしれない。」そんな想像が広がる余白を作りました。
私は「もしかしてこれは、落花生の殻と白マイタケかもしれない・・・」食べ物の妄想が始まりました。
いっしょに散歩しませんか?
東京ビエンナーレ2025 散歩のススメ は中央区でもいろいろな場所で開かれています。馬喰町では老舗「エトワール海渡」のリビング館がまるごと展示会場になっていたり、アートと骨董の街、京橋彩区や東京駅八重洲北口でも。
それらは皆、元からあったようにその場所に溶け込んで、行く人の目を楽しませてくれます。日本橋室町・本町でもご紹介できなかった作品があり、観に行きたいと思っています。
散歩がてらまちにあるアートを見つけに行きませんか?
https://tokyobiennale.jp/
お問い合わせ:一般社団法人東京ビエンナーレ
Tel.03-5809-1653 info@tokyobiennale.jp
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