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（Adidas Running by Runtasticを使用）

今回のスタート地点は、公衆トイレのある佃三丁目公園。
あまり階段の上り下りをしたくないという方は、もう一段下の運河沿いのテラスをスタート地点にすると良いかもしれません。
静かではありますが、周辺には住居が多く人の存在を感じることができるため、安心感があります。
では、早速花壇と夜景を見ながらランニングスタートです！

少し走ると、左手側に1905年開業の割烹旅館 海水館跡が見えてきます。
関東大震災で焼失するまでは、東京湾を臨むこの風光明媚で閑静な場所に、島崎藤村、小山内薫、吉井勇、三木露風といった数々の文人が滞在しました。

少し走ると、晴海運河沿いに出ます。
実際に走ってみた際の目線はこんな感じです。
今回のコースは島の形に沿っているため、目に入る風景がどんどん変わる点が特徴です。

はじめは対岸の夜景や隅田川を優雅に行き来する船にばかり目が行っていたものの、島の北端（石川島公園・パリ広場内）でカーブすると急に中央大橋が姿を現します。
中央大橋は実際にわたることが多く、下から眺める機会があまりなかったこともあり、この迫力と存在感には圧倒されました。
現実世界なのでそもそも3Dではありますが、まるで3D映画の世界に入ったかのような迫力は、実際に訪れてみないと分からないかもしれません。

また、隅田川沿いに並ぶモダンなタワーマンションを眺めながら走ると、歴史を感じせる石川島燈台跡が目に入ってきます。
一瞬にして現代から江戸時代にタイムスリップをしたかのような風景の変化は面白く、走り続けることが苦手な方でも風景を楽しんでいるうちに一定距離を走ることができるのではないでしょうか＾＾

明治時代になるほんの少し前、石川島人足寄場奉行の清水純畸（しみずじゅんき）が、隅田川河口や品川沖を航行する船舶のために常夜灯を設置するべく貢献したことを思い浮かべた矢先、再びモダンな景色へと切り替わります。

今では近未来的なクルージング船や屋形船が往来する隅田川ですが、17世紀半ばには、佃島の漁師たちが佃島渡船場から出た船でゆっくりと川を渡っていました。
見える景色は変わっても、水運という意味では今も約375年前も共通点があるようです。

（佃島渡船場跡の案内板）

すぐそばには、獅子頭や古地図、佃の盆踊りや街並みについての資料などを見ることのできる佃まちかど展示館があります。
常時開館しているので、早朝ランニングでも、日が暮れてからのランニングでもいつでも楽しめるのはうれしいポイントです♪

そして、今回はランニングコースとしてご紹介していますが、実はウォーキングにもぴったりのコースと言えます。
というのも、ところどころに「健康こみち」のような器具が設置されており、歩くだけでなく、お手軽に健康を意識することができるからです。

さらに、公衆トイレがスタート地点（佃三丁目公園）、ほぼ中間地点（石川島公園内）、ゴール地点周辺（石川島燈台跡）と充実しているので、汗をかいてたくさん水分を補給してもお手洗い探しに困りません。

（石川島公園内公衆トイレ）

周辺には複数のスーパーマーケットやコンビニがあるうえに約1kmと距離を把握しやすいため、ランニング初心者の方にも便利です♪
私が走りに行った日には、ランニングクラブのメンバーがコーチと一緒にトレーニングをしていました。
初心者にやさしい一方、階段やスロープもあるため、より起伏のあるランニングを希望している方にもオススメできます。

トップの画像にある通り、スカイツリーのライトアップも見ることができるので、特別感もあります！
そして何より、異なる時代を象徴する風景や史跡が豊富なので、まるで旅ラン（旅先などで普段とは違う景色を眺めながら走ること）気分で楽しめます。
中央区にお住いの方・お勤めの方、いつもと違う場所でランニングをしたいという際にこちらのコースを走ってみてはいかがでしょうか？