三井記念美術館で、うっとりするようなティーカップたちを堪能
中央区に2つある文化庁の登録博物館のひとつ、三井記念美術館。
三井家が江戸時代から収集した美術品約4000点を所蔵し、なんと国宝6点、重要文化財も75点を数える、中央区を代表する美術館のひとつです。
茶道具をメインに日本の美術品が並ぶ印象があったのですが、先日
特別展「岐阜県現代陶芸美術館コレクション ティーカップ・メリーゴーラウンド ヨーロッパ陶磁にみるモダンデザイン100年」
と題した展覧会があることを知り、三井記念美術館で西欧の陶磁器!という意外な驚きとティーセット好きの血が騒ぎ、ぜひ観たい!と足を運びました。
この展覧会を知ったきっかけは、中央区が区民の生涯学習の場として様々な講座を開設している「区民カレッジ」です。「区民カレッジ」は毎年2月に生徒を募集して、4月から前期、8月から後期の希望する講座を選んで受講(希望者多数の場合抽選)できます。今回の展覧会を含めた『展覧会を観る』という講座に運よく当選し、鑑賞とともに講師の方のお話を伺うこともできました。
美術館に到着すると、入り口壁面に飾られているポスターがお出迎え! 本当にメリーゴーラウンドのようなチャーミングなデザインでワクワクします!
まずは「展覧会を観る」講座で、美術史家の山口敦子先生から、西洋陶磁の歴史に関するレクチャーを受けました。
今回展示されているのは19世紀半ばから20世紀半ばまでの約100年間のコレクションですが、古代ギリシャ時代から始まる西洋陶磁史の現代に至るまでの歴史的背景や流れ、また19世紀末の日本の文化の強い影響などをお聞きして、今まで気がつかなかった西洋陶磁の奥深い魅力に引き込まれました。
いよいよ美術館の中へ。
三井記念美術館は、昭和初期の日本を代表する洋風建築として重要文化財に指定されている、日本橋の三井本館にあります。重厚な空間の中に、贅を尽くした陶磁器が並んで、荘重な雰囲気。
まずは、現存する西洋最古の磁器窯で、西洋磁器のスタイルを確立したというドイツのマイセンの作品から。
歴史や技法などいろいろ知るべきことはありますが、とにかく
可愛い!!
どこもかしこも手が込んでいて、ひとつひとつの花や鳥が小さいのに精巧なこと!
こんなカップで紅茶を飲めたらなんて幸せ…。
カップだけでなく、食卓に飾る人形も展示されており、こちらもなんともキュート。
どの角度から見ても美しく見えるように作られているそうで、後ろ姿も完璧です。
西洋陶磁のテイストを確立したというフランスはセーヴルの「踊り子像」。さすが繊細で優美。
イギリスのロイヤル・ウースターには、当時(1880年)ヨーロッパで流行っていたジャポニズムを取り入れた
扇と団扇をかたどった花瓶が。粋でおしゃれ~。
他にもイタリア、オランダ、オーストリアなどの陶磁が並び、また、近年人気の北欧の食器もあって、
「お店で見たことある!」
と、親近感が湧いて嬉しくなりました。
展示室を出ると、ミュージアムショップが充実しているのも嬉しい。思わず図録と展示作品の写真が載った一筆箋を購入、余韻に浸っています。
残念ながら6月21日でこの展覧会は終了してしまいましたが、図録の情報によれば、7月には岡山県の備前市美術館で開催されるよう。また、コレクション自体は岐阜県現代陶芸美術館のものなので、岐阜に行かれる際は寄ってみるのもいいですね。
7月には同じ区民カレッジの講座で三井記念美術館にて開催される「京都・真如堂の名宝」展を鑑賞予定です。
今度はがらりと変わって仏像を堪能したいと思います!
*この記事の掲載は、中央区、三井記念美術館のご担当の方に許諾をいただいています。
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