東京ダンボ

日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

7月26日に名橋「日本橋」の橋洗いのイベントに参加してきました。

日本橋の橋洗いに参加してみると、普段見過ごしている首都高速道路には、景観や構造、安全に関するさまざまな工夫があることに気付きました。

日本橋の上空を首都高速道路の高架橋が通過しています。日本橋三越のある北側が首都高速道路都心環状線外回り高架橋、日本橋髙島屋のある南側が都心環状線内回りの高架橋です。

 

①道路元標地点モニュメント

①道路元標地点モニュメント 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

日本橋のど真ん中に設置されている日本国道路元標もブラシでゴシゴシさせていただきました。

見上げると、首都高速道路内回り・外回り高架橋桁から支えられた道路元標地点を示すモニュメントが設置されています。

 

 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

しかし、日本国道路元標から見上げると、X(エックス)状に内回り・外回りの両側の桁から支えられていると思っていたのが、北側の内回り桁からだけで支えられていることを発見しました。

 

 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

このような支持方法は、内回り・外回り高架橋がそれぞれ独立して変形することを考慮したものと思われます。

➁皿リベットによる景観配慮

➁皿リベットによる景観配慮 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

日本橋上の首都高速道路橋桁は工場で作った鋼材を現場で組み立てています。

そのつなぎ目を『継手(つぎて)』と呼び、鋼板をリベットという部材を介してつないでいますが、あまり目立ちません。

日本橋の隣にある江戸橋付近の高架橋桁や橋脚では、幾つもの丸いリベットの頭がとてもハッキリ見えています。

 

 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

施工時には赤く熱したリベットを現場で継ぎ手の穴に差し込み、当て盤とハンマーでしっかりと鋼板をつなげる”カシメ”という作業が行われました。とても手間と労力そして危険が伴う作業です。

 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

日本橋上空区間の高架橋では、景観に配慮して通常のリベットではなく皿リベットが用いられていました。

日本橋を渡る歩行者から見上げても継手が目立たないよう、景観への細かな配慮がなされていたことが分かります。

 

 

 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

継手の部分が平滑になるので見栄えがとても良くなります。しかし作業的には通常のリベットより難しく、特に今回のような箱桁のカシメ作業はとても大変だったと想像できます。

現在は鋼板の継手には高力ボルトが使われ、安全に早く確実に作業が進められるようになっています。

 

 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

また、溶接技術も進歩しているので景観に配慮する区間等では現場溶接による継手が主流になっていますね。

 

③河川内工事への工事関係者通路

③河川内工事への工事関係者通路 日本橋を跨ぐ首都高速道路の高架橋
名橋「日本橋」橋洗いに参加して気がついたこと

首都高速道路外回り側の桁の間には、工事関係者が河川内の工事現場に安全に行けるように工事用の通路が設けられていました。

日本橋の上流部では、首都高速道路の地下化に向けたトンネルを掘る機械(シールドマシン)が日本橋川の下を通過する際に支障となる橋脚を撤去するため、新しく別の橋脚を作る工事が始まっています。

橋洗いに参加したことで、普段見上げるだけではなかなか気付かない首都高速道路の魅力を発見しました。景観への配慮や構造上の工夫を知ると、日本橋を歩く楽しみが一つ増えるように感じます。