明治・大正・昭和初期の小学生って、こんなことしてたんだ…。
「区立小学校、学びの軌跡」展が面白い!
中央区立郷土資料館、行ったことありますか?
八丁堀駅すぐそば、京橋図書館併設の「本の森ちゅうおう」1F奥に常設展示室、2階の地域資料室の奥に企画展示室があります。
4年前に新しくなった図書館には行っていたものの、郷土資料館には最近まで足を踏み入れたことがなく、先日初めて行ってびっくり! 1階の常設展は最新デジタル機器を駆使した内容充実かつおしゃれな空間で、子どもから大人まで楽しめる、ワクワクするような学びの場所でした。
2階の企画展示室へは、1階の常設展から階段で上がるルートと、2階の地域資料室から奥へ進む2つの行き方があります。写真は2階の地域資料室のフロアにある案内表示。奥に、博物館らしい照明を抑えた空間が見えます。
企画展示室で開催中の「区制80周年記念 中央区立郷土資料館 令和8年度特別展 区立小学校、学びの軌跡」は、時代を分けて前後期に分かれ、このたび、前期「明治から昭和10年代編」を観覧してきました。
パネルに表示された小学校の変遷を見ると、明治の初めごろに早々と開校した小学校から、合併や閉校などのいろいろな過程を経て、現在中央区にある17の小学校にいたった経緯がわかります。
今はその地名もなくなってしまったな、とか、この学校とこの学校が合併してあの小学校になったのか、などじっくり見るとなかなか興味深いです。
各時代ごとに小学校の場所と写真が現在の地図上にパネル表示されています。明治時代はまだ月島や晴海にはありませんね。
通知表、日誌、修学旅行の記念写真。今もあるけど中身は違う
教科書、卒業証書、集金袋、ノート。
今と変わらぬ?学校生活で登場するあれこれが展示されています。
冒頭の写真は明治時代の「修身」の教科書のもの。
「ひま を をしみて、がくもん を つとむ べし」
の文字の横には、雪降りしきる中、杖を手に学校に向かう健気な子どもの絵が。
ううむ。今だったら休校ですかね。
大正時代に進むと、修学旅行の写真が。なんと小学校で伊勢神宮まで!
選抜制だったようですが、すごいですね…。
大正といえば忘れられないのが関東大震災。小学校はすべて「復興小学校」として建て替えられました。今もその時の趣のある建物が残っているところもありますね。図面も各校いろいろで面白いです。
昭和に入ると戦争の影響が色濃く出てきます。
日独伊三国同盟の条約締結に関する詔書の謄本が小学校にあったとは。
集団疎開に関しての資料もなんとなく生々しい感じがします。
展示は紙資料ばかりではありません。
鎮座しているのは大正時代のゴージャスな便器。関東大震災で倒壊した阪本小学校の跡地から出土したものだそう。
瀬戸・美濃産の陶器に、草花や蛸唐草の模様。
こんな優雅なトイレを当時の小学生は学校で使っていたのかも…。
他にも興味深い資料がたくさん並んでいます。
また、展覧会に合わせてギャラリートークや講演会も行われるそう。
展示を企画した側からの裏話は面白いし、資料や歴史についての理解が深まります。
前期の展示は9月27日まで。また、後期「昭和20年代から現代編」は10月22日から12月20日まで開催予定です。
小学校を通して見てみると、歴史がぐっと身近なストーリーに感じられる今回の展覧会。
前期・後期ともにぜひ足を運んで、小学校、そして中央区の来し方をリアルに感じてみてください。
企画展、常設展、関連イベントすべて入場無料。
この記事の執筆に関して、中央区立郷土資料館のご担当の方に許諾をいただいています。
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