マツのお話(+お月見散歩@浜離宮)
浜離宮恩賜庭園のシンボルツリー「三百年の松(写真上左)」はクロマツです。江戸時代、徳川家宣(将軍在任:1709~1712年)による改修の際に植えられたと伝わっています。園内には他にもクスノキ、タブノキ、ケヤキ、トウカエデなど様々な樹木の大木がありますが、東京都内最大のクロマツともいわれているだけに、その存在感はさすがです。
その「三百年の松」の横には、1本のアカマツ(写真上中央)が植えられています。クロマツは海岸沿いに多く、幹が黒くて葉が太く硬いのが特徴で、一方アカマツは内陸の山地に多く、幹が赤みを帯びて葉がやや細くて柔らかいのが特徴です。力強い印象のクロマツは雄松(おまつ)とも呼ばれ、柔らかく上品な印象のアカマツは雌松(めまつ)とも呼ばれてきました。敢えてこの場所にアカマツを配したのには、何か意味があるのでしょう。
「三百年の松」から潮入りの池に向かって園内を進むと、右側に少し変わった樹形のマツ(写真上右)が見えてきます。根元近くから多くの幹が出ているため多行松(たぎょうしょう)と呼ばれている園芸品種で、アカマツをクロマツの台木に接ぎ木して作られたものです。傘を広げたような姿から、英語ではumbrella pineというそうです。
※写真上は昨年10月のお月見散歩の際に撮影したものです。
ところで、今回のブログのために写真を撮っていたところ、園内のあちらこちらに臨時の照明装置が設置されていることに気がつきました。浜離宮恩賜庭園は10月21日(水)から23日(金)までの3日間、「十三夜(旧暦9月13日の夜の月)」に合わせて21時まで開園時間が延長されるとのこと(通常は17時まで)。ちなみに「十三夜」は、この時期に美味しい栗がとれることから「栗名月」とも呼ばれているそうです。園内にお月見台が用意され、栗をはじめ、さつま芋やカボチャ、柿など、秋の実りがお供えされます(雨天中止)。里神楽や箏、尺八の演奏といった伝統芸能の公演、中島の御茶屋でのお月見限定メニューなども予定されており、ちょっと特別な夜のお散歩を楽しめそうです。
なお、浜離宮恩賜庭園は今年、都立庭園としての開園80周年を迎え、記念事業の一環として、10月30日(金)から11月3日(火・祝)までの5日間も、開園時間が延長されます。
「浜離宮でお月見散歩」 2026年10月21日(水)~23日(金)
「夜の御庭でそぞろ歩き」 2026年10月30日(金)~11月3日(火・祝)
※上記期間中の開園時間:9時~21時(最終入園20時30分)
東京都公園協会の公式HP
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