風物 酉の町 酉の祭
酉の市は、11月の酉の日(十二支)に、各地の鷲神社、大鳥神社で行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りで、江戸時代から続く代表的な年中行事です。
明暦の大火後、浅草寺裏の日本堤に移転した「新吉原」。この西南方の浅草田圃の中に鷲神社(鷲明神)がありました。広重の錦絵「浅草田甫酉の町詣」は、田んぼの畦道を、縁起物の熊手を担いで歩く数えきれない人々の行列が描かれています。
酉の町、酉の祭(とりのまち)とも呼ばれる酉の市・酉の日は、新吉原にとって紋日とされ、すべての門が開かれたようです。
2021年は、一の酉(11/9)、二の酉(11/21)の2回です。
◆名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣
国立国会図書館デジタルコレクションより
◆松島神社(大鳥神社)
東京都中央区日本橋人形町2-15-2
◆昨年の様子
朱色 秋から冬へ。(2020年11月のブログ)