MR.OLDIES パート1
(今回、いろんな想い入れがあるので、長文です)
LINEやFacebook、インスタなどのSNS上では
まだ、直接繋がりの交換をしていない人であっても、
友達の友達はみな友達だ!的感覚で「この人は貴方の知り合いかもしれません」と
積極的にアプローチされる機能があります。
「あ、確かに~」と、心当たりがある人ならばタップしてアクションし合えば
そこでまた直ぐに繋がっていけるようになっているのです。
先日、いつものようにインスタをチェックしていますと、この機能で
ミキベイビーというシンガーが貴方の知り合いかもしれませんとの表示が・・・。
近日中に銀座のライブハウスに出演予定とのこと。
心当たり、ありありですし、彼女の歌声を、歩いて行ける近場で聴ける機会があるとは!
これは事前連絡せず、こっそり行って、驚いて貰おうではないですか!
昭和歌謡ナイト
ライブハウスは銀座木挽町通り、歌舞伎座裏の『MR.OLDES』
この夜は昭和歌謡ナイトと題して、50代のわたし達が青春時代に流行った、
歌詞を見なくても口ずさめる曲ばかり。
友人とふたりボーカルマイクの真向かいに座っていても、
マスクが幸いして、わたしに気づくことはありません。
ミキベイビーこと渡辺美紀とわたしは
宮城県の南三陸町で生まれ育ち、幼稚園から高校卒業までずっと一緒。
(超・田舎のため、同級生の8割ぐらいがそのような間柄です)
途中で正体を明かし、7~8年ぶりの再会となりました。
もともと彼女は歌唱力抜群でしたし、地元に埋もれてしまうようなキャラでもないので上京。
人前で1曲歌えば、スカウトの名刺が差し出されるほどだったと聞いています。
レゲエにハマり、貯金して25歳で初めてジャマイカへ。
その後も数回ジャマイカ行きを決行し、2ケ月ほど生活したことも。
現地の知人、友人の繋がりでライヴハウスで歌ったことで、だいぶ鍛錬され、さらに
本場ジャマイカのシンガーのパワーに圧倒、魅了され、本物になることを目指します。
画像のとおり、躰は華奢なのに、その声量たるや驚愕です。
また、毎年、代々木公園で開催されていた「ジャマイカ・フェス」の目玉
ボブ・マーリーのカバーコンテストで準優勝し、ジャマイカ行の航空チケットをGET、
その縁が繋がって、現在ではボブ・マーリーのファミリーとも交流があるそう。
オール・ジャンル・シンガーへ
ジャマイカやニューヨークに意識が向き、その世界にどっぶり浸って活動を模索、
それが趣味ではなく、仕事=「歌手」となったのは、ちょうど東日本大震災のちょっと前。
歌手になったミキベイビーには、震災復興のチャリティーライブなどオファーが続きました。
様々な被災地のライブで知り合っていく歌手はジャンルも様々で、海外へ向いていた気持ちが
国内の目の前にいる方々に寄り添うようになって行きます。
「聴いてくださる人が喜んでくださるなら、ジャンルはかんけーない!
オール・ジャンル・シンガーとなる!」
そうして、レゲエだけではなく、歌謡曲、演歌、ポップス、
何でも歌っちゃうわよ~の歌手になりました。
南三陸町復興市100回記念コンサート
今年、2022年5月29日には、南三陸町復興市100回記念コンサートにも
ジャズのビックバンド30人を引き連れて行って来たそうです。
事務所にも所属し、女優の仕事も始めました。
地元に帰ると、親戚のおばちゃん達から「いづ、テレビさ、でんの?」などと問われるので
今後は女優としても幅を広げて
「みんなの応援にこたえられるよう、有名になるしかないのです!」と熱く話してくれました。
音楽で繋がる縁
こうして人の縁に恵まれ、縁は縁を呼んで繋がっていくわけですが
このライブハウス『MR.OLDES』に出演するようになったのも、
代表の傳田氏が率いる、MR.GOODIESというバンドが、
やはり全国の様々な街でチャリティーライブを行っており、3年ほど前に南三陸町を訪問した際、
東京で活動している地元出身のミキベイビーを、町長が逆紹介して繋がったのです。
大人のプレイスポット
わたし自身は、カラオケで自分が歌うよりも、
本当に上手な人の歌を、じっくり味わって聴くのが好きなので
年齢を重ねたいま、ライブハウスがちょうど心地良く、大人のプレイスポットとして
足繁く通いたくなる場所となりました。
同郷だからなおのこともありますが、彼女の弾ける歌声や、躍動感を目の当たりにし
震災で亡くなった多くの友人・親戚・知人のぶんまで
生きて輝いているミキベイビーに感動して、涙が止まりませんでした。
銀座で食事、銀座で買い物、もいいけど、たまには銀座でライヴ、いかがでしょう?