『白鶴銀座天空農園 』 2024年の今年も田植えです
~ 白鶴酒造 ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
神戸に本社を置く白鶴酒造株式会社さん、東京支社ビルは銀座にあります。
今回のご紹介は、この銀座のビルの屋上「白鶴銀座天空農園」の田植えです。
今回も、白鶴酒造株式会社 東京支社 営業サポートグループ 山田亜由美さんにお世話になりました。
山田さんは白鶴銀座天空農園のチームリーダーをされています。
白鶴さんは、日本酒の情報発信の一環で、2007年より東京支社ビル屋上で酒米をつくるプロジェクトとして「白鶴銀座天空農園」をつくり、独自開発米「白鶴錦(はくつるにしき)」の栽培に取り組んでおられます。
18年目、18回目の田植えとなります。
ロズマリはここ天空農園の2017年の稲刈りより連続してこちらの田植え・稲刈りなどをご紹介させていただいております。
記事をお読みいただいております読者さまはご存じのとおり、一般のお客さまをお迎えしての田植えは2018年、2019年と続きました。
しかしコロナウイルス感染拡大防止の観点から、2020年からは白鶴酒造社員さんによる田植えとされています。
※ 昨年の田植えの記事はこちらです。
⇒ https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=3960
※ 昨年の稲刈りの記事はこちらです。
⇒ https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=4342
※ 今年5月8日、田植え前の記事はこちらです。
⇒ https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=4944
本日5月24日(金)はいよいよ今年の白鶴錦の銀座デビュー、田植えです。
今年のスペシャルゲストは2024Miss SAKE ファイナリストの2名。
白鶴酒造の社員さんたち約30名とともに田植えをされます。
午前10時、7階フロアに皆さま集合です。
白鶴酒造株式会社 執行役員の吉田信一郎・東京支社長、Miss SAKE ファイナリストの2名、それから天空農園をご協力いただいている西武造園株式会社 藤代あゆ美課長がそれぞれご挨拶、最後に天空農園チームリーダーの山田さんより以下の説明がありました。
・ 田植えについて
① 苗の茎の部分だけを引っ張らないように注意し、根の部分を優しくほぐします
鉛筆を持つような感じで
植える際、浅いと浮いてしまうので、田の底に指が当たるようなくらいまでしっかり深く植えます
植える場所についてはロープを張って目安を作っています
また、ロープには25cm間隔でビニールテープが貼ってあります
その間隔に合わせてロープを越えた先に植えるようにしてください
この時曲って植えていってしまうと後で草むしり等大変になりますので、ロープを持つ担当の方はきちんとロープを張って、たわんでしまわないようにきっちり場所を決めてください
③ 自分で歩いて後ろに下がって植えていきますが、植えた苗は踏まないように
足の跡の穴などは塞いで後ずさりしながら進みます
さて、屋上に移動し、裸足や長靴、ビーチサンダル姿になっていただきます。
この日の天気は薄曇り、晴れ間あり。風も吹いていません。
気温は暑くもなく寒くもなく、田植えとしては適した日和です。
さあ、田植え、スタートです。
社員さんたち、田に入っていきます。
Miss SAKE ファイナリストのお二人とも、一緒に田植えをされました。
まず、白鶴銀座天空農園 チームリーダーの山田さんからコメントをいただきました。
「現在、白鶴銀座天空農園のプロジェクトは東京支社営業サポートグループのメンバー、女性7名、男性1名が、総務や営業事務などの日々の業務と並行して運営しています。
2023年は、初の試みとして、稲への日照時間を最大限に活用できるよう、例年6月中旬に行っていた田植えを、時期を少し早めて行いました。
6月中旬に梅雨入りして以降、あまりまとまった雨が降らず、「梅雨寒」というほどの気温の低い日もほぼ無く、夏のような日が続いたことで、たくさん太陽を浴びた稲は順調に生長していきました。
1か月の間に、少しずつ茎も増え、密度も濃くなるなど日々生長が見えました。
7月に入ると記録的な猛暑日を更新する日が続き、日差しはますますきつくなりました。
水の蒸発が早く、水量の管理にはとても気を使いました。
背丈は60cm~80cmになるなど、順調に生長していましたが、8月を迎えても猛暑の影響は続き、若干生長ペースが遅くなっているような気もしました。
刺すような日差しを浴びながらの毎日の田んぼの巡回や、水の管理、雑草や藻の発生など、体力的にも気持ちの上でも楽なことではありませんでしたが、8月終わりに出穂(しゅっすい)を確認してからは、再び気持ちが引き締まる思いでした。
9月になると、ゲリラ豪雨や台風の接近など、不安定な天候もあり心配ではありましたが、被害もなく無事収穫を終えることができました。
田植えを早めたことも良い方に作用したのでは、と思っています。
今シーズンも引き続き良いお米が作れるよう、愛情込めて育てていきたいと思います。」
ここで西武造園 藤代あゆ美さんにインタビューです。
ー 本日の水温は23度と、先ほどおっしゃっておられましたが、稲の活着に適しているということですか?
最低だいたい12度から13度ぐらい必要と言われていまして。
ー では十分ですね。
そうですね、適温が25度から30度、稲の品種にもよると思うのですが、これから気温が上がってきて25度ぐらいの水温でしたら、植えた後の水温としては確保できているのかな。と。
ー 今年の稲作上で、何か変えることはありますか?
去年の質が良かったので、今年もそれを検証する年にしようと思っています。
去年行ったことをなぞってみます。
同じようになるとはわかりませんが。
ー 今年はどうでしょうね、去年は台風が来なかったですけれど。
台風は怖いですね。
ー 環境が変わったことで、「風が巻く」かもしれませんね。
風が巻いてしまうと、どんなふうに稲に影響が出るかわかりませんね。
以前は片側にかたむくぐらいだったのです。
今度上から風が当たってくると、違う感じで稲が倒れてしまうかもしれないです。
ー 出穂してから稲が倒れてしまうといけないんでしたよね?
そうです。
ー 稲が倒れるのを防止する方法はありませんか?
いつも「防鳥ネット」をを張りまして、それで風よけになってもいるのですが、もし風があまりにもひどいようでしたら、稲の間に縄を通して倒れないよう、引っ掛かるところを作ってあげるような対策が必要になるかもしれないです、状況に応じて。
ー あとは虫、虫は大丈夫ですよね?
「病害虫防除」というのを行っています。
早く発見して早く対策を打つ、ということです。
ー 今はやりの「カメムシ」も出ますか?
カメムシは、出穂してからお米の中の汁を吸いに来るので、稲作の前半より後半に(木をつける)。
(稲の汁が)甘いのかな、おいしいみたいで、去年も来ましたけど。
被害は大きくは出ませんでした。
ー 今年も稲がしっかり育つといいですね。量よりも質が一番ですね。
これ以上の質を求めるとしたら?
肥培管理(ひばいかんり:肥料や水やり、害虫駆除などを総合的に管理すること)ですね。
何かできることがあれば、もっと研究してみたいですね。
去年(肥培管理が)うまくいったので、もうちょっと調べてみたり。
ー 稲は「育ち過ぎてはいけない」という時期がありましたよね?
稲が体を大きくする時期に、必要な肥料が多いと、実をつけないで葉を増やしてしまうので、一回肥料が切れてこないと、花の方に栄養がいかないので。
葉の色を「測色」して、どのくらい窒素が減ってきたか、だんだん黄色くなるのですけど、それを見ながら肥料をあげています。
黄色くなったらあげないといけないのですが、あげ過ぎてもいけないので。
ー その作業をするのはいつ頃ですか?
追肥しているのは7月ぐらいに1回。
そして8月になる前ぐらいに1回水を切って、中干しをして、それからもう1回追肥します。
それから改めて水を入れて育てると、8月25日ぐらいに出穂します。
ー なるほど、それで10月の稲刈りに備える訳ですね。
お話、ありがとうございました。秋の稲刈りの際もよろしくお願いいたします。
・・・「銀座ものひと繋ぎプロジェクト」より「銀座ひと繋ぎプロジェクト」として取材をされていました、無印良品 銀座店のお二人です。
銀座出身の宮本亞門さんとともに、「ものからひとへ想いを繋ぐ」をテーマに、銀座にゆかりのある人と人を繋ぎ、メッセージを日々YouTubeで発信されているそうです。
田植えを終えられた方から順に、手や足を洗います。
白鶴酒造株式会社 執行役員・東京支社長 吉田さんも足を洗っています。
・・・田植えは1時間ほどで無事終了です。
皆さんで記念撮影。白鶴さんのポーズと言えば、まる、ですね。稲が丈夫に育ちますように。
秋の稲刈りが、今年も待ち遠しいです。
最後にMiss SAKE ファイナリストにインタビュー。
ロズマリが今までインタビューしてきたミス・ファイナリスト20数名の中で最も明るくハキハキした、爽やかでとても親しみやすい方々です。
お二人とも6月7日には最終選考会を控えています。
そこで2024Miss SAKEグランプリ(日本代表)が選ばれます。
先に、2024Miss SAKE 東京 高島桃子(たかしま ももこ)さん。
ー 東京代表ですね。
はい、東京出身です。
ー 稲刈りも田植えも初めて、と伺いました。
はい。
ー どうでした? 田植えの感想は?
とても楽しかった、という一言なのですけれども、田植えを行うまでは、そんなに大変ではないかな、という軽い気持ちがあったのですが、実際に田植えしてみて腰の低さでしたり、土が平らになっていないと稲が入らないということも、やってみないとわからないことだらけでした。
普段食べているお米や、飲んでいるお酒って、こんなにも苦労して作られているっていうのを、生で感じることができました。
ー けん玉が得意とか?
そうです、小学校の頃に「学童」というところに通っておりまして、そちらで習っておりました。
そこから技を習得したりしていました。
日本文化に触れるのが、一番きっかけだったですけれども。
ー ファイナリスト紹介の際のお着物も、えんじ色のお着物だったでしょうか、良くお似合いと思いました。
好きな色なので、ありがとうございます。
ー 日本酒はお好きですか?
日本酒しか飲まないくらい、日本酒が好きです。
日本酒のアルコールが体に合っている、というのがありまして、お米と酒粕、体に良いものを普段から取り入れるよう心掛けています。
日本酒には全て揃っている、という感じで。
ー なるほど、日本酒には良いものが揃っている、と。
普段はお仕事?、会社?
そうです、受付業をしております。
ー 場を明るくするのが得意、とか?
そうです、そうなんです、ありがとうございます。
テーマパークでお仕事をしていた経験から、人を笑顔にしたり、場の雰囲気を明るくするのが得意なので、今後もMiss SAKEの活動をして、皆さまに笑顔とか明るさを届けられたら、と思います。
ー テーマパークのお仕事を経験されていると、声も張れますし得意でしょうね。
いろいろなお客さまもいらっしゃいますし。
ー 今回、Miss SAKEファイナリストのお二人ですが、こちら白鶴さんの田植えにいらっしゃった方からは準ミスがお一人ずつ出ているんです、毎年。
今年はグランプリと準ミスが出てくれると嬉しいです。
わぁー(拍手)、そうですね、はい。
ー ファイナリストには海外経験者とか英語が得意な方が多くいらっしゃいますが、そちらの方は?
大学時代に短期ですが留学をしたことがありまして、日常英会話から、ビジネス英会話はまだこれから勉強しはじめるところです。
ー 世界の人々に向けて、日本酒はどうですか? おすすめできますか?
できます、日本酒は日本の誇るお酒なので、たくさんの方々に飲んでいただきたいということで発信していきたいと思います。
ー ここ中央区銀座も東京の真ん中ですから、東京代表、今後ともご活躍をお祈りしております。
ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
続いて、2024Miss SAKE 大阪 南侑里(みなみ ゆり)さんです。
ー 南さん、お待たせしました、大阪代表ですよね?
はい、大阪です、大阪生まれで、住んでいるところは兵庫県です。
なので(兵庫県神戸市に本社のある)白鶴さんは私にとって誇りの場所で、親しみをすごく感じています。
4年前に白鶴酒造さんの本社に見学に行ったことがありまして、なので酒造りに携わることが嬉しくて、白鶴さんの田植えに行きたい、と手を上げました。
ー 5月12日にファイナリストの皆さん、Miss SAKEファイナリストの「なでしこプログラム」で、こちら白鶴酒造さんの東京支社までいらっしゃいましたね。
そうですね、来ましたが、(田植えに)行きたいと思って、私しかいないと思って愛着が湧きまして。
ー 稲刈りも田植えも初めてですか?
はい、初めてです。
こういった機会をいただけて嬉しかったです。
ー ソフトボール経験あり、と伺いました。ポジションは?
はい、ショートでした。
ー 一番かがむじゃないですか。
一番大変なところですね(笑)。
足がきつい、スライディングする、アウトにするという場所なので、しゃがむのが必須なので。
ー じゃ、今日の田植えはもうばっちりですね。
はい、ばっちりでした、キャッチャーでしたらもっと大丈夫だったと思うんですけど。
それよりも瞬発力ですね、田植えはしゃがんで立ってを繰り返さないといけないので。
ー 今日の田植えの感想を伺えますか?
とても楽しかったです、想像以上に楽しかったという言葉がぴったりです。
白鶴酒造の皆さまが優しくて楽しい方ばかりでしたので。
ー 日本酒は普段は?
そうですね、普段は飲みます。
ー ファイナリストの動画を見ました。お父さまとお母さまをつないだのは、侑里さんと日本酒とか?
そうですね、私は「運命の日本酒が誰にもある」と思っておりまして、私で言いますと、「侑里(ゆり)」という名前なので、福島に「ゆり」という銘柄の日本酒がありまして。
そういうのから飲んでみようかな、とスタートできると思っていますので、その運命の日本酒を広げていきたいと思っています。
4年前に「灘五郷(なだごごう:兵庫県の灘一帯の酒造地。白鶴さんももちろん御影郷【みかげごう】の主な蔵元として名を連ねています。)」を巡りました。
白鶴酒造さんは一番目に行った思い出の場所なので、白鶴酒造さんのお酒はすべて私にとっては運命の日本酒と思っています。
ー 去年のこちらの酒米でできたお酒、6月7日発売です。Miss SAKE最終選考会の日じゃないですか。
ちょうど良い日が重なった、というところは嬉しくて。
ここで造られた日本酒がスタートする、私たちもその日からグランプリになったらスタートしますし。
どちらにとってもそこが分岐点ですね、ご縁だなと思っております。
ー 先ほど高島さんにもお話ししましたが、毎年こちらの田植えから、準ミスがお一人出ています。
ええー(驚)。
ー だから今年はお二人でグランプリと準ミスになってください、と申し上げました。
はい、がんばります。
最終選考、1分間スピーチ、それだけです。
ー ファイナリスト動画も南さんは1分ちょうどでした。
体内タイマーが出来上がっていまして(笑)。
兵庫県のサンテレビの「サンテレビガールズ」というのも経験しておりますので。
ー 「お天気」を担当していられたという・・・
お天気のサブみたいな、番組に携わっていたので、しゃべりの仕事はその辺りでしていたのでタイマーは。
ー (南さんはインスタもYouTubeもやっていらして、ロズマリもYouTubeのチャンネル登録をしています、と既にお伝えしてありました上で)YouTubeでももっと歌ってもらいたいと思っていますが。
そうですね、現在フリーで活動しておりまして。
この間は大阪城前の大川で、クルーズ船の上で歌をお届けしました。
ー あのようなすばらしい声をお持ちでしたら、私だったらどこでも歌っちゃう・・・
あはは、嬉しいです。
ー 機会がありましたら、白鶴さんの今度6月7日発売のお酒もお買い求めいただけたら、と。
買いに来ることを決めています。
ー 銀座ですよ、販売は。銀座でしか販売されませんよ。
来ますよ、本当に、もちろんです。
ー 本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
お二人のご活躍、心より祈念いたします。
・・・そして植えられました稲、元気に育ちますように。
なお、天空農園の日々の様子はSNSでも配信されています。
公式 Instagram
⇒ https://www.instagram.com/hakutsuru_ginza_official/
公式 Facebook
⇒ https://www.facebook.com/hakutsuru.ginza.official/
白鶴酒造株式会社 東京支社
銀座5-12-5
東京メトロ日比谷線 東銀座駅 至近 (銀座駅からも近いです。)
歌舞伎座の信号角、向かい側のビルです。
03-3543-0721
白鶴酒造さんのホームページはこちら