しばしばしばた

中央区のジャンクション紹介第3弾 ― 両国JCT・神田橋JCT

2年前の記事で、中央区は日本で一番ジャンクションが多い(7か所)市区町村だということを発見し、区内でも特に有名なジャンクションである江戸橋JCT箱崎JCTをご紹介しました。そして、続編として、1年前の記事では銀座の街を取り囲む3つのジャンクションをご紹介しました。

今日は、さらなる続編として残り2か所のジャンクションをご紹介したいと思います。

1つ目は、両国ジャンクションです。
中央区と墨田区の境目で、常磐道方面に向かう首都高速6号線(向島線)と京葉道路方面に向かう首都高速7号線(小松川線)が分岐する形のジャンクションですが、その特徴は何といっても大部分が「両国大橋」として隅田川の上空にあるということです。そのため、両岸の隅田川テラスからジャンクションをよく見ることができます。

分岐しながら川を渡っていく変わったシチュエーションのため、構造も特徴的です。
特に面白いのが吊構造。写真の左側で、上の橋桁から下の橋桁に細い線がつながっているのが見えるでしょうか?実はこれ、上の橋桁が下の橋桁を吊り上げる構造になっているのです。

日本橋川の中に潜っていく!神田橋JCT

日本橋川の中に潜っていく!神田橋JCT 中央区のジャンクション紹介第3弾 ― 両国JCT・神田橋JCT

最後に紹介するのは神田橋ジャンクションです。
こちらは中央区と千代田区の境目で、首都高速都心環状線(C1)から首都高速八重洲線(Y)が分岐するジャンクションです。ほとんどが千代田区に所在していますが、わずかに中央区日本橋本石町をかすめています。(分岐型のジャンクションなので、どこまでをジャンクションとするかは難しいところですが…。)

都心環状線は日本橋川の上を高架で走っていますが、八重洲線は外堀通りなどの地下を走っている…ということで、その分岐点である神田橋JCTは八重洲線の車路が日本橋川の中に潜っていくようなつくりになっています。
その姿は、日本橋川を渡って大手町と本石町を結ぶ歩行者専用橋「竜閑さくら橋」からよく見ることができます。

ジャンクション数ランキングのゆくえは…?

ジャンクション数ランキングのゆくえは…? 中央区のジャンクション紹介第3弾 ― 両国JCT・神田橋JCT

さて、今回の記事を3月に間に合わせようと急いだのには、理由があります。

2025年2月14日の東京高速道路株式会社や首都高速道路株式会社のプレスリリースで、2025年4月5日20時に東京高速道路(KK線)が廃止され、同時に首都高速八重洲線も2035年度まで長期通行止めとなることが発表されました。

そうすると、同時に西銀座JCTは廃止、汐留JCTや京橋JCTもジャンクションではなくなる(汐留出入口や東銀座出口に向かうランプになる)ため、一気に3つのジャンクションが無くなり、(他の市区町村の動向はチェックできていませんが)2年前にまとめたこのランキングで中央区は1位の座を失ってしまうことになります。ランキング1位の間に、すべてのジャンクション紹介をしておこう!と思ったわけです。

のちに整備される「新京橋連絡路」が都心環状線に合流する地点にジャンクションが新設されると思いますが、一方で神田橋JCTの後継となる分岐点が完全に千代田区内になるため、その後のジャンクション数変動もプラスマイナスゼロになるかと思われます。

中央区がジャンクション数日本一なのもあとわずか…ということで、この機会にぜひジャンクション鑑賞に中央区へお越しください!