べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 32
~ 唐来三和 ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」第30話、5月13日記事でご紹介しました鳥山石燕(せきえん)先生、久々の登場ですね。
先生のもとで、生みの苦しみ中の歌麿さん、覚醒の時を迎えるのでしょうか。
30話でご覧いただきましたご紹介人物は、
シリーズ29蔦重、シリーズ⑲鳥山石燕、シリーズ③北尾重政、シリーズ21大田南畝、シリーズ23喜多川歌麿、そしてシリーズ⑱田沼意次、シリーズ25てい、シリーズ27つよ、そして言葉上では唐来三和、朱楽菅江(次回)・・・。
今回は「唐来三和(とうらいさんな)」です。21話から出てきましたね。
28話でも田沼意知を切った佐野政言の切腹に際し「死人の村の話」で「幽霊に敵(かたき)なんて打てねえってことよ」と言い放ちました。
29話でもいい味を出していました。
唐来三和が蔦重と出会いましたのは、蔦重が通油町、現在の日本橋大伝馬町に「耕書堂」としてお店を移した後ですから、間違いなく中央区に関係あり、です。
なお、冒頭画像は銀座3ー8ー12、朝日稲荷神社の右の狛狐です。
それでは・・・
唐来三和は・・・
画像は同じく朝日稲荷神社の左の狛狐です。
唐来三和 延享元年(1744年)ー文化7年(1810年)
戯作者・狂歌師。旗本の家臣から町人になったというエピソードの持ち主。
寛政元年(1789年)に蔦重のもとで出した黄表紙「天下一面鏡梅鉢(てんかいちめんかがみのうめばち)」が売れに売れました。
しかし内容が世相批判ととられました。
作中の13歳の帝・醍醐天皇=15歳で将軍となった徳川家斉、同じく作中の菅原道真=松平定信(どちらも梅鉢の家紋、ちなみにロズマリの家紋も梅鉢)。
幕府に目をつけられ絶版となり、それがもとで三和さん、2年間筆を置くこととなります。
「べらぼう・・・」での唐来三和は・・・
画像は同じく朝日稲荷神社の上段の狛狐です。
山口森弘(しげひろ)さんが演じています。
子役からの長い歴、様々なドラマに登場していますね。
唐来三和
~ ユーモアのセンスにたけた、江戸の戯作者 ~
もともとは武士出身であったが、天明期に訳あって町人となる。
絵師、狂歌師、戯作者たちを集めた大規模な宴席で、蔦重(横浜流星さん)と出会う。
代表作に『莫切自根金生木』、題名が上から呼んでも下から読んでも同じ、回文の傑作がある。
やがて松平定信(寺田心さん)の時代に変わると、自ら発表した政治批判をしたとされ絶版処分を受けてしまう。
ー NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ホームページ より ー
画像は銀座3-14-5、宝珠(ほうじゅ)稲荷神社の手水鉢です。
・・・NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、雲助様(田沼意知の仮の姿)はあと何度登場してもらえるのでしょうか?数多い登場を期待します。
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