べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 26
~ 田沼意知 ~

リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」第25話、いよいよ日本橋に蔦屋耕書堂オープンですね。蔦重、再びのプロポーズも実り結婚、おめでとうございます。
それと意知の恋。
このシリーズでのご紹介関係では、シリーズ⑤須原屋市兵衛、前回25てい、シリーズ⑧鶴屋喜右衛門、シリーズ24松前廣年、・・・。他にも出ていたような気もしますが。
今回は「田沼意知(たぬまおきとも)」について書かせていただきます。かなり前から出ていましたが、第25話にも登場です。
満を持してのご紹介です。
ただし、これは予言ではありません、あと2回で命が・・・。
田沼意知は田沼意次の嫡男ですから、現在の銀座にありました田沼邸で暮らしていたはずです。
なお、冒頭画像は人形町3-8-6、橘(たちばな)神社です。
橘神社はこちらでご紹介しています。
⇒ 2020年8月19日「人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社⑰ ~橘神社~」
それでは・・・
田沼意知は・・・

画像は蛎殻(かきがら)町1-7-7、銀杏八幡宮(いちょうはちまんぐう)です。
銀杏八幡宮はこちらでご紹介しています。
⇒ 2020年8月23日「人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社⑱ ~銀杏八幡宮~」
田沼意知
寛延2年(1749年) ー 天明4年(1784年)
田沼意次の嫡男。老中であった父のもと、若年寄まで昇りつめる。
田沼意知は天明4年、江戸城内にて佐野善左衛門(「べらぼう・・・」では佐野政言【さのまさこと】)に斬られ、命を落としました。
佐野善左衛門乱心と片付けられましたが、実際は佐野家の系図を貸し出しし返却されていない件の遺恨といわれています。
そしてそれだけでなく、佐野家の七曜(しちよう)の旗を奪い取ったり、佐野大明神という社を田沼大明神と改称したり、要は佐野家の家臣筋であった田沼家の、佐野家乗っ取り的過去すり替えを謀ったのが田沼意知であったこと。
また、役職に就きたい旨申し出ると、金を巻き上げられるだけでまともな役職紹介をされなかったこと。
更に、前年の御成り(おなり:将軍の外出、この場合は将軍メインの狩り)の際、自分が射留め矢を付けた鳥を、意知が「これは善左衛門の矢ではない」としたこと、よって言上(ごんじょう:目上の人に申し上げること、この場合は将軍に手柄を報告されること)に至らなかったこと。
・・・佐野善左衛門は、このように憤りを吐露したとされています。
参考文献 「近世日本国民史 田沼時代」 徳富蘇峰:著 講談社刊
「べらぼう・・・」での田沼意知は・・・

画像は日本橋中州11-1、金刀比羅宮(ことひらぐう)【日本橋中州】です。
金刀比羅宮【日本橋中州】はこちらでご紹介しています。
⇒ 2020年9月11日「人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社NO.21 ~金刀比羅宮(日本橋中州)~」
宮沢氷魚(みやざわひお)さんが演じています。お父さまの元THE BOOM 宮沢和史さんとは異なる道を歩む好青年ですね。
田沼意知
~ “意次の後継者”にして、“悲劇のプリンス” ~
田沼意次(渡辺謙さん)の嫡男。
田沼権勢の象徴として、若くして意知は若年寄に昇進、異例の出世をとげる。
意次が着々と実行してきた改革を、より推進し、政治的手腕を発揮、蝦夷開発にも積極的に携わっていく。
また、江戸の町を度々見分するなど好奇心旺盛な一面も持つ。
父・意次の正当な後継者と思われていた矢先、江戸城内で予期せぬ事件に巻き込まれてしまう・・・。
ー NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ホームページ より ー
・・・これからもNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」を、純粋に楽しみたいと思います。