浜ちゃん

~兜町交差点は最近できました~
【ウォール街からファッショナブルな街に大変身、兜町街歩き】

兜町は歴史の古い街ですが、タイトル写真の「兜町交差点」ができたのは令和4年(2022年)と最近です。兜町は今、ウォール街からファッショナブルな街に大変身を遂げつつあります。

兜町の変遷(過去、現在、将来)

兜町の変遷(過去、現在、将来) ~兜町交差点は最近できました~
【ウォール街からファッショナブルな街に大変身、兜町街歩き】

兜町にある、永代通りと平成通りの交差点は、もともと「茅場町交差点」という名称でした。「世界の三大金融街である兜町に、その名を冠した交差点がないのはおかしいのでは」との理由で、地元町会らが東京都および警視庁に働きかけ、令和4年(2022年)に「兜町交差点」に名前が変更になりました。

写真上段は、兜町の「歴史(過去)」に触れることができる、昭和11年(1936)竣工の「山二証券」のビルで、現在も山二証券本社として使用されています。東京証券取引所の「見学者入口」の横にあります。鉄筋コンクリート造3階建てで、1階は石張り、上層部はタイル張りの外装で、屋根はスペイン瓦、丸窓やアーチ窓をアクセントとして配したスパニッシュで印象的なビルで、ロケにも良く使われています。

写真中段は、兜町の「現在」に触れることができる、「東京証券取引所」です。東京証券取引所は、以下ブログ(↓)をご覧ください。

https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5847

写真下段は、兜町の「将来」に触れることができる、「キャプション by Hyatt 兜町 東京」で、首都高速脇の永代通り沿いにあります。630日(月)に竣工し、78日(火)より宿泊予約受付開始、107日(火)開業予定です。ここは「キャプション by Hyatt」ブランドとして東京に初進出を果たすホテルであり、同ブランドは宿泊者と地元の方を共にホテルへ迎え入れ、そこに集う人々や地域が自然にコミュニティーを形成するようデザインされています。将来、このホテルも、「兜町のランドマーク」と呼ばれるようになるのでしょう。

兜町のランドマーク「KABUTO ONE」

兜町のランドマーク「KABUTO ONE」 ~兜町交差点は最近できました~
【ウォール街からファッショナブルな街に大変身、兜町街歩き】

「浜ちゃん」は、現在、「中央区とのご縁:渋沢栄一」シリーズを通して、渋沢栄一翁とゆかりのある中央区の観光スポットを紹介させて頂いております。

2021年竣工の兜町のランドマーク「KABUTO ONE」(茅場町駅直結)(写真上段)でも、渋沢栄一翁に触れることができます。

館内に入り、まず目に飛び込んでくるのは、四面四分割回転式の巨大LEDディスプレイ「The HEART」です。人間の心臓に見立て、マーケットの動静や脈動、熱量がひと目でわかるようになっています。

Fアトリウムには、渋沢栄一の等身大オブジェがあり、渋沢栄一と一緒にベンチに座って記念撮影ができます(写真中段)。

また、1Fアトリウムには、渋沢栄一ゆかりの「赤石(佐渡赤石)」が展示されています(写真下段)。新潟県佐渡市の赤玉地区から産出される赤石は、鉄分と石英が結びついた硬度の高い鮮やかな赤い石で、縁起物として重宝されました。赤石は触れることもでき、触れると商売繁盛のご利益があるとされているため、通りがかりに触っていかれる方も多くいらっしゃいました。

渋沢栄一は、この赤石を、1888年(明治21年)に兜町に邸宅を建てた際に、日本経済の繁栄を祈念した縁起石として邸宅に設置しました。その後、1949年(昭和24年)から最近まで、江戸の安政年間から続く柳橋たもとの老舗料亭「亀清楼」に設置されていました。渋沢栄一の孫で日銀総裁や大蔵大臣を務めた渋沢敬三が、自宅がGHQに接収される際、赤石の接収を回避するために、亀清楼に「赤石を預かってほしい」とお願いしたそうです。

渋沢栄一は、明治の元勲である伊藤博文や桂太郎らとの会談場所として亀清楼に足繁く通っていたとのことであり、渋沢家と亀清楼の間に深い信頼関係が築かれていたことが推測されます。「浜ちゃん」も、以前、建替前の亀清楼に何度かお世話になりましたが、風情のあるとても良い料亭だと記憶しています。

ウォール街からファッショナブルな街に大変身~「歴史」を感じながら「今」の感性を刺激されます

ウォール街からファッショナブルな街に大変身~「歴史」を感じながら「今」の感性を刺激されます ~兜町交差点は最近できました~
【ウォール街からファッショナブルな街に大変身、兜町街歩き】

以前(「浜ちゃん」が働いていた今から約30年前)、兜町は証券会社の社員の方をはじめ数多くのビジネスマンでにぎわう街で、観光で訪れる方はほとんど見かけませんでした。

現在は、歴史ある古い街並みを残しつつも、ランドマークの「KABUTO ONE」をはじめ新たなビルが立ち並び、「歴史」を感じながら「今」の感性を刺激される、中央区内でもユニークな街歩きを体験できるエリアです。

写真上段は、大正12年(1923年)竣工の重厚で荘厳な雰囲気の外観を有する歴史的建築物をリノベ―ションしたホテル「K5」です。兜町を街歩きすると、歴史的建造物をリノベーションしたホテルやレストラン・カフェなどを見つけることができます。「K5」には、外国人観光客の方も多数、宿泊されているようでした。

写真中段は、日証館にある有名なチョコレート&アイスクリームショップ「teal」です。日本トップクラスのショコラティエとパティシエがタッグを組んだお店で、日本橋三越にも出店しているので、ご存知の方も多いのではと思います。

写真下段は、今年5月に兜町の別の場所から移転しリニューアルオープンした、スウェーデン・ストックホルム郊外でスタートしたカフェ「SR」です。スウェーデンから直輸入した、こだわりのコーヒー豆を自家焙煎しており、その香りや味わいは、金融街にいるビジネスマンのみならず、地域の人々や観光客も魅了しています。

この界隈には、「KABUTO ONE1階にある「KABEAT」や、できたてのどぶろくを楽しめる「平和どぶろく兜町醸造所」など、若い方や外国人の方も多数訪れる、魅力的・ユニークなホテルやレストラン・カフェがあり、新たなお店もオープンしています。訪れるたびに新たな魅力を発見でき、変化を実感できる楽しみなエリアです。

「浜ちゃん」もそうですが、兜町で最も古い鰻の名店「松よし」(残念ながら閉店しました)に通っていた金融マンの方など、昔の兜町をご存知の方が、今の兜町を訪れていただければ、その変貌ぶりに驚かれると思います。

街歩きマップ

街歩きマップ ~兜町交差点は最近できました~
【ウォール街からファッショナブルな街に大変身、兜町街歩き】

SRは、マップ記載の場所から、今年5月に「keshiki」1階に移転しました。

【出展、参考資料】(ホームページ含む)

中央区ものしり百科、平和不動産、HanakoHyattK5tealSR

東京人「兜町・茅場町を楽しむ本」(都市出版)