団子屋おきな

貨幣博物館で実物の蔦重関連本展示!
「蔦屋重三郎とお金の物語を描いた戯作者」

さて、蔦重が、我らが日本橋通油町に進出、というタイミングで開催された「べらぼうフェスティバル㏌日本橋」は、7/4~7/6の3日間で盛況のうちに幕を閉じてしまいましたが、そのごく近くの貨幣博物館では、展示室の片隅で、お金にちなんだ実物の蔦重関連の本が、2026年2月15日まで展示されています。ということで、あわせて行ってきました。

展示されているのは以下の4作品です。

●「新鋳小判耳たぶ」(しんぶきこばんのみみたぶ)十返舎一九 作/画 蔦屋版 1795年

小判を擬人化して、人間と「お金」の関わりを説明した作品。「身につくお金」「へそくりのお金」「逃げるお金」のように、現在読んでも興味深い性格のお金が登場。

●「再会親子銭独楽」(めぐりあうおやこのぜにごま)唐来参和 作/北尾政美 画 蔦屋版 1793年

世の中をめぐる銭の親子の別れと再会を描く。母親と子の姉弟が離ればなれになり、再び母と出会う物語『さんせう大夫』を元にしている。

●「平仮名銭神問答」(ひらがなせんじんもんどう)山東京伝 作/歌川豊国 画 蔦屋版 1800年

親から譲り受けた財産を湯水のごとく使う主人公が、「お金」の神や精たちに導かれてお金の尊さを知り、一文銭をもらって目が覚めるという内容。その後、主人公は改心して、親の10倍もの財産を築く。

●「銭鑑貨写画」(ぜにかがみたからのうつしえ)曲亭馬琴 作/北尾重政 画 鶴屋版 1800年

主人公がお金の精に誘われて人間の欲と銭の世界をのぞき見た後、まじめな人になる物語。酔いつぶれる程に酒を飲んで浪費する「酔楽通宝」(よいらくつうほう)等、ユニークなお金たちが色々登場。

 貨幣博物館で実物の蔦重関連本展示!
「蔦屋重三郎とお金の物語を描いた戯作者」

まだ登場していない人物による作品がほとんどですね~。これらの作品が、これからドラマに登場するのかどうか、楽しみに待ちたいですね。

こちらの地図にもあるとおり、歩くとちょっと距離はありますが、耕書堂跡などゆかりの地めぐりのついでに訪問するのもいいかもしれないですね。

重ね押しの「浮世絵スタンプラリー」、「デジタルスタンプラリー」も開催中

重ね押しの「浮世絵スタンプラリー」、「デジタルスタンプラリー」も開催中 貨幣博物館で実物の蔦重関連本展示!
「蔦屋重三郎とお金の物語を描いた戯作者」
 貨幣博物館で実物の蔦重関連本展示!
「蔦屋重三郎とお金の物語を描いた戯作者」

ということで、同じタイミングで、重ね押し浮世絵スタンプラリーもコンプリートしてきました。

普段は、この辺に勤めている人か住んでいる人しかいないエリアに、たくさんの人がいらっしゃっていて、不思議な感じでした。3月とか5月とか、まだ閑散としてたのに、、、。

スタンプ台紙を1000枚刷ったそうですが、開催3日目くらいで、早くも台紙切れが起きていました・・(すぐに補充されたようです)

 貨幣博物館で実物の蔦重関連本展示!
「蔦屋重三郎とお金の物語を描いた戯作者」

重ね押しスタンプに採用されたのは、われらご近所民にはおなじみのこちらの浮世絵、「名所江戸百景大伝馬町こふく店」ですね。

このような浮世絵のページや、ゆかりの地が載ったマップ(次の写真)など、ガイドブックも充実しています。

 貨幣博物館で実物の蔦重関連本展示!
「蔦屋重三郎とお金の物語を描いた戯作者」

スタンプ設置場所は以下の6か所で、まわる順番は自由ですが、オープン時間に注意が必要ですね。

①日本橋歴史アーカイブス(平日18:00-20:30 土日祝10:00-20:30)常盤小学校別館1階ギャラリーにあります

②十思スクエア蔦重ギャラリー(平日・土 10:00-17:00 日祝休)

③蔦重通油町ギャラリー(10:00-17:00)以前は平日のみでしたが、土日もオープンするようになりました

④イチマス田源(10:00-17:30)「耕書堂」再現展示が行われています

⑤タロー書房(平日9:00-21:00 土10:00-21:00 日祝10:00-20:00)

⑥日本橋案内所 (平日11:00-20:00 土日祝10:00-20:00)

デジタルスタンプラリーの情報はこちらです↓

https://x.com/tsutaju_project/status/1940199343769997364?s=46&t=kI70OHYXGczFM2EeTUCJnQ