「令和の鬼平 」歌舞伎座に参上 ー七月大歌舞伎
火付盗賊改方長官の長谷川平蔵を主人公にした池波正太郎の傑作時代小説「鬼平犯科帳」は発売以来き多くの読者に愛されてきました。昭和44年(1969)に初世松本白鸚の主演でTVドラマシリーズが開始、平成元年(1989)からは二代目吉右衛門が当たり役として永年演じ、歌舞伎の舞台としても度々上演されてきました。そして令和6年(2024)松本幸四郎が祖父・叔父の当たり役を受け継ぎTVドラマシリーズを開始、映画も公開されました。
今回は歌舞伎版鬼平として「血闘」を舞台化。「二代目中村吉右衛門に捧ぐ」令和の鬼平です。
若き日の鬼平、長谷川銕三郎を染五郎、父の信雄を現白鸚と三世代が揃います。また盗賊普賢の獅子蔵に團十郎、日置玄蕃に巳之助、密偵おまさの少女時代を市川ぼたん、成長したおまさを坂東新悟が演じるのも見物です。
夜の部は染五郎と團子による「蝶の道行」人気の若手俳優の組み合わせでほー!と溜息が出る美しさです。
昼の部は「新歌舞伎十八番」から4幕、「大森彦七」「船弁慶」「高時」「紅葉狩」。「新歌舞伎十八番」を選定したのは九代目團十郎。松竹のパンフによりますと「七世團十郎は市川家の家の芸『歌舞伎十八番』を制定した後、自ら得意芸を選び『新歌舞伎十八番』の創設に取りかかりましたが2作品を選定したところで世を去りました。この意思を子息の九世團十郎が引き継ぎ制定」とありました。日頃上演されることが少ない演目もありますのでこの機会にお薦めします。
七月大歌舞伎は26日千穐楽。(18日休演)
昼の部 11時開演「大森彦七」「船弁慶」「高時」「紅葉狩」
夜の部 17時開演 「鬼平犯科帳」「蝶の道行」
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489、チケットWEB松竹まで
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