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2025 盛夏を彩る 毒性を秘めた強靭な環境耐性花木「夾竹桃」

 2025 盛夏を彩る 毒性を秘めた強靭な環境耐性花木「夾竹桃」

  キョウチクトウはインド~中近東が原産とされるキョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木で、サルスベリ、ムクゲ、ノウゼンカズラなどと共に、夏を代表する花木です。           乾燥、大気汚染、潮風耐性があり、病害虫の被害も少ないため、公園や庭園のみならず、海岸、幹線道路沿い、工場、高速道路の分離帯など条件の厳しい場所の緑化に重宝されています。       広島では被爆焦土にいち早く咲いた花として原爆からの復興のシンボルとなり、広島市の花に指定されています。          和名は漢名「夾竹桃」の音読みで、葉が竹に、花が桃に似ていることに因むとされます。                     幹は株立ち状になり上部で枝分かれし、花期は7~9月頃で、その年伸びた枝先に径2~5cm程の小花が株を覆う程にたわわに咲きます。桃色の一重咲きが一般的ですが、紅、薄桃、黄白、白色の品種もあり、八重咲きも見られます。    結実は稀で繁殖は挿し木、取り木、株分けによることが多いとされます。             枝、花、葉と木全体に、頭痛、嘔吐、下痢、意識障害などを引き起こす「オレアンドリン」等の致死性の有害物質を含むので、注意が必要と言われます。                        連日猛暑が続く中、隅田川水系唯一の中州で、中央区佃と江東区越中島の境界にある、隅田川が永代橋下流の佃2丁目付近で東に分流した隅田川派川(晴海運河)相生橋下「中の島公園」に植栽されたキョウチクトウが、大川端リバーシティ21の高層マンション群を背景に、夏空に映えています。