ギャルリーためなが 銀座で最後の展覧会
ー画商 爲永清司が育てた ポール・アイズピリ展ー
1969年に開廊して以来、半世紀にわたり銀座で西洋絵画の名品を紹介してきた「ギャルリーためなが」、この秋に南青山へ移転することになり、7月12日~8月17日まで銀座で最後となる展覧会「ポール・アイズピリ展」を開催しています。
爲永清司とポール・アイズピリ
「ギャルリーためなが」はヨーロッパ絵画のスペシャリストとして、近代絵画の巨匠作品、特にフランス画壇の代表作家、ポール・アイズピリを始め、ベルナール・ビュフェ、ジャン=ピエール・カシニョールほか、たくさんの作品を紹介してきました。
画商為永清司は25歳の時に藤田嗣治にアイズピリを紹介され、60年という長い年月を通して親交を深め、銀座の開廊後初となる個展が開催されました。
晩年に描かれた人や自転車が宙を舞う作品は為永の発案に拠るもので、自由で軽やかな明るさですね。
花々
アイズピリの作品には花がたくさん描かれています。チューリップやバラなど身近な花が背景と相まってカラフルです。
画廊では作品のすぐ近くで筆使いまで良く見ることが出来て、行ったり来たり時間を忘れます。
人々と
「ハートのエース」
「ポリシネルの祭り・サンマルコ広場」
アイズピリの言葉には「夢」や「冒険」が良く出てきます。大家族に囲まれて暮らしていた画家の作品は晩年になっても夢を失わず、愛と幸福に満ちていました。
感謝を込めてお見送り
「ギャルリーためなが」は大きなショーウインドウに素敵な作品が飾られていて、歩いていてふと、入ることが出来る画廊でした。銀座の一角にパリの香りを送ってくれました。移転は寂しく残念ですが、これからも南青山で現代美術の発信地としてのご活躍をお祈りしています。
ギャルリーためなが
中央区銀座7‐5‐4 (03)3573‐5368
月~土11:00~19:00
日・祝11:00~17:00
オフィシャル