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2025 静謐な淡黄色の水生植物の佇まい「ウォーターポピー」

 2025 静謐な淡黄色の水生植物の佇まい「ウォーターポピー」

 「ウォーターポピー(別名ミズヒナゲシ)」は南米原産のハナイ科ミズヒナゲシ属の浮葉性の多年生水生植物で、名は、見た目が似るケシ科ケシ属の植物の総称であるポピー、同属の一年草「虞美人草(グビジンソウ)」とも呼ばれる「ヒナゲシ」由来とされます。      細長い根茎があり、葉は少し厚みのある広卵形から広楕円状心臓形で、水面に蔓を伸ばし、這うように横に広がり繁茂します。    夏から初秋、花柄を水面に出して、優しげな淡黄色の3弁の径5cm程の所謂一日花を付け、夕方には萎んでしまいますが、花数は多く次々と蕾を付け開花します。                 「水辺の美人」の花言葉の如く、儚げに佇む佳人に喩えられます。ウォーターポピーは水辺を潤す美的魅力に留まらず、①藻の過成長を抑制し、バランスのとれた水環境維持、②有益な水生動物の棲息·繁殖地を提供し、豊かな水生生態系の維持、➂一部のアジア圏では静けさと平和の象徴として受け入れられ、瞑想やリラクゼーションの場に活用され、心を落ち着かせる効用等、水庭に欠かせないものとして重宝されています。                                     大川端リバーシティ21の公開空地に設えられた池の水面を覆う柔らかな淡黄色のウォーターポピーは、瑞々しく爽やかな印象で、存在感を放っています。