銀造

資生堂ギャラリー この世界の捉え方 高田安規子・政子 Perspectives 展 12/7 まで

 銀座百点の9月号に資生堂ギャラリーにて「高田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方」展が開催されることが掲載されていたので行ってきました。 初めて行ったのは月曜日。待ちきれなくて行ったのです。 (資生堂ギャラリーは月曜日は休館です)

 資生堂パーラーの周囲のショー・ウインドウにこの写真が展示されていました。

その中のメッセージを拝見して、植物が地球温暖化に対して作用する光合成の重要な役割を再認識してきました。    

 Personal Forest  Everybody needs trees  に書かれたメッセージです。

この世界の捉え方 THE WORLD AS SEEN BY AKIKO AND MASAKO TAKADA

この世界の捉え方 THE WORLD AS SEEN BY AKIKO AND MASAKO TAKADA  資生堂ギャラリー この世界の捉え方 高田安規子・政子 Perspectives 展  12/7 まで

 頂いた黒地A4サイズの地球が描かれた様なリーフレットには、

高田安規子・政子さんのアーティストとご活動が紹介されています。

そして、お二人のプロフィールが紹介されています。

   作品は、数学や物理学的アイデアを背景に繊細なてしごとや緻密な構成で生み出され、アートと科学を融合させた独自の感性により表現されています。

 2024年、資生堂の文化施設である資生堂企業資料館、資生堂アートハウスの両施設を訪れ、資生堂の社名の由来である易経(えききょう)の一節「至哉坤元 万物資生(いたるかなこんげん ばんぶつとりてしょうず)」に出会い、高田姉妹の自然観と重なり合うことから、この「万物資生」の考えを起点に今回の作品を制作したということが書かれています。 

 私は、展示物を見て、本当の物理学者が芸術家になって、あたかもレオナルド・ダ・ヴィンチか、ミケランジェロが降臨して作品を仕上げたのではと思いました。 初めての異業種アート体験です。

白地の見開きA3サイズには

白地の見開きA3サイズには 資生堂ギャラリー この世界の捉え方 高田安規子・政子 Perspectives 展  12/7 まで

 この白地のリーフレットを開くと、

作品名、制昨年、作品のサイズ、作品の素材(図版、紙、インクとか)の説明があります。

17にも及ぶ作品について、作品の内容があたかも物理学者や科学者のような観点で、大変丁寧に書かれています。

 

 5のStrata は、地上1階から地下へと続く踊り場に展示された作品と地下1階の小展示室の作品とがうずたかく積み上げられた、大木のよう作品には40億年の歴史的な連関があります。 ギャラリーのマネージャー様の説明をお聞きして、いつもは、ろくに読みもしない説明書をしっかりと興味深く読んでいます。 

 私は、作品を拝見した後に、こうして読んでいるのですが、もう一度、この説明書を手に、心して鑑賞に行ってきました。 9月は2回鑑賞に出かけました。 展示会の開催期間が長いと本当にありがたいです。

 

作品の一部を写真でご報告

作品の一部を写真でご報告 資生堂ギャラリー この世界の捉え方 高田安規子・政子 Perspectives 展  12/7 まで

 上述のNO.5のStrata

踊り場から降りてくるとき、そして小展示室に手ご覧になるときに、六角形の中の本、一緒に展示されている貝を見て感じてください。 本棚の一つ一つが地層であり、それは太古の時代からの歴史なのですね。

 その地層の生物の生態や自然環境の情報が刻み込まれた歴史書のようにとの考えから生まれた作品だそうです。

作品NO.9 Relation of the parts to the whole

作品NO.9 Relation of the parts to the whole 資生堂ギャラリー この世界の捉え方 高田安規子・政子 Perspectives 展  12/7 まで

  作品名は上記の通りです。制作2025年。鏡217枚、金具でできた作品です。

ご説明によると、217枚の大小の鏡が中央から放射線状に広がる作品です。加害は光を反射して像を映し出します。

それゆえ、私がこの作品の写真を撮るときには、自分が写らないように苦労しました。

 作家さんのご説明は、Perspectives をご覧ください。

作品NO.10 Spectrum

作品NO.10 Spectrum  資生堂ギャラリー この世界の捉え方 高田安規子・政子 Perspectives 展  12/7 まで

 この作品は、この通りだと小さなベッドから大きなベッドへの階段の様に見えます。

横から見ると、左から右に大きなベッドが並べられて成長過程かなとも思います。

 

 芸術作品に関して、小難しいことを考えすぎると、それこそ「木を見て 森を見ず」ということに

なりかねません。 素直に、再度拝見してきました。

 

(特派員ブログへの掲載はギャラリーのマネージャーにご了解を頂きました)