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　酔芙蓉(ｽｲﾌﾖｳ)は、東アジアを中心に自生するアオイ科フヨウ属 落葉低木の芙蓉の園芸品種とされます。　　　　　　　　　　　　　　秋口、一重、八重咲きの10cm程の花を付け、日が暮れると萎んでしまう一日花ですが、木全体では次々と途切れず開花します。　　　　芙蓉は同属の木槿と見た目が似ていますが、花蕊(ｽﾞｲ)の柱頭が上方に曲がり5裂し、葉は掌を広げたような形状で、枝ぶりは枝分かれしこんもり繁るのが特徴で識別できます。　　　　　　　　　　　　朝、咲き始めは白花ですが、時間が経つにつれ、花色が次第にピンク～濃いピンクへと赤味を増し変化し、酔客の顔色に擬(ﾅｿﾞﾗ)え、「酔芙蓉」と名付けられたとされます。　　　　　　　　　　　　　芙蓉は美の象徴に譬えられ、蓮の異称でもあり「芙蓉の顔(ｶﾝﾊﾞｾ)」との表現もあり、区別するため、芙蓉を「木芙蓉」、蓮は酔芙蓉と同じ音の「水芙蓉」とも呼ばれます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日中気温の上昇と共に細胞内でアントシアニンが生合成され、花弁に蓄積され赤味を増すとされ、気温が低いと白色が残存、ないし赤味が控え目の場合もあるようです。　　　　　　　　　　　　　　　　　芙蓉の花言葉には、輪郭が柔らかく嫋(ﾀｵ)やかで、気品ある花の見た目を表わした「繊細な美」「しとやかな恋人」等と、次々と花を咲かせる特性を表わした「幸せの再来」等があり、酔芙蓉には「心変わり」が加わります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　浜離宮恩賜庭園 花木園に植栽されている酔芙蓉が漸う咲き始めました。