「江戸の出版文化と日本橋 -蔦屋重三郎とその周辺-」@中央区立郷土資料館が開催中
NHK大河ドラマ『べらぼう』の放送は、残るところ2か月を切りました。東洲斎写楽や葛飾北斎、滝沢馬琴らが登場するであろう終盤に向けて、物語はさらに盛り上がろうとしています。
一方、ドラマの外の世界では9月25日から1月9日まで、「本の森ちゅうおう」2階にある「中央区立郷土資料館」の企画展示室において、令和7年度特別展「江戸の出版文化と日本橋-蔦屋重三郎とその周辺-」が開催中です。『べらぼう』で登場した『新吉原細再見』をはじめとする当時の本や記録、実際に使われていた見台などが展示され、ドラマの世界を実感することができます。また、アダチ伝統木版画技術保存財団の監修によるビデオ『彫と摺-浮世絵の技法』(上映時間約28分)が会場のモニターで上映され、浮世絵版画の制作の過程を知ることもできます。個人的には、現代の彫師と摺師が伝統の技を見せるこのビデオが、とても印象的でした。
さらに、関連イベントとして講演会(全4回:事前申し込み制・先着順)やギャラリートーク(全5回:特別展を担当した文化財調査指導員による展示解説)も企画され、こちらもドラマに負けず盛り上がろうとしているようです。前期(~10月15日)と後期(10月17日~)で一部の展示替えを実施するようなので、ご都合が許せばお早めに会場に立ち寄ってみては如何でしょう。
中央区立郷土資料館
東京都中央区新富1-13-14
開館時間:午前9時から午後5時まで
10月の休館日:10月16日(木)
オフィシャル