隅田川クルーズ、船上でお月見のはずが…
日本橋船着場は、2011年、日本橋のたもとに完成した船着場です。現在の日本橋(20代目)が架橋されてから100周年を迎えたのを記念して開設されました。その完成式に、歌舞伎役者の坂田藤十郎と市川團十郎が参加し、記念碑セレモニーが開催されました。二人の十郎から「双十郎河岸」と名付けられました。
この船着場を発着する観光船や水上バスは数社あります。日本橋クルーズもその一つ。今回は、日本橋クルーズの特別企画“お月見クルーズ(45分周遊)&日本橋三越本店のバイヤーセレクトのお弁当・お土産付2025年10月4日(土)、5日(日)、6日(月)の3日間限定!(18:35〜) ” に10月4日乗船しました。
当日は、朝から雨模様。乗船時は、雨は止んでいました。途中、小雨ですが、降ったり止んだり。日本橋クルーズから使い捨てレインコートや荷物が濡れないようビニール袋が配布されました。
昼間のクルーズやサンセットクルーズは経験ありますが、ナイトクルーズは、初めて。BGMの流れる中、キャプテン=船長のガイドは、聞きやすく説明がすっと入ってきます。ナイトツアー以外は、通常リバーガイドが案内してくれますが、船長のガイドはまた一味違いました。月は厚い雲に隠れて姿を見せてくれませんでした。「本来はあのビルの上に月が見えるはずなのですが…。想像してみてください」。月が見えてきた気がしました。
永代橋のライトアップの見事なこと。水面に映る青も幻想的で素敵です。
永代橋と同様、1923年の関東大震災後に復興事業として架橋された清洲橋。真ん中にライトアップされたスカイツリーが見えます。船長が船を停めてくれて撮影タイム。
日本橋の上空を通っている首都高速道路は、江戸橋JCT(中央区)から竹橋JCT(千代田区)の 約1.8kmを地下化(移設)する大規模プロジェクトが現在進められています。高架の撤去工事は進んでいるようで撤去されたレーンが分かります。奥に見えるのが日本橋です。その手前左側に日本橋船着場も見えます。
写真は、日本橋の上空を走る首都高速道路を船から見上げて撮ったものです。他の高速道路には見られない美しい模様に思わず撮影。調べてみると高速道路の裏側には、騒音対策の裏面吸音板が付けてあり、この吸音板の凹凸や穴あき構造が、模様に見えているようです。特に日本橋周辺では景観に配慮したデザインが採用されているとのこと。2040年頃には日本橋上空の高速道路は撤去完了の予定です。日本橋上空の高速道路の裏側デザインを知る歴史の証人になるかもしれません。
お月様は姿を現してくれませんでしたが、隅田川に架かる橋のライトアップ、東京港の夜景は十分楽しめました。
〈日本橋クルーズ〉ホームページから一部抜粋。https://nihonbashi-cruise.jp
2011年、日本橋のたもとに完成した「日本橋船着場」からスタートした日本橋クルーズ。 歴史ある橋や運河をめぐる“周遊型”の観光クルーズで、リバーガイドが街並みや橋の成り立ち、水辺に息づく文化をわかりやすくご案内します。神田川を回るコースや隅田川方面・東京港方面のコースをはじめ、季節に応じた花火やお花見クルーズも運航しております。夕方以降はサンセットクルーズやナイトクルーズもあり、充実したコースの中からお選びいただけます。船長とクルーの2名体制による安全運航に加え、航路上の危険箇所も熟知しており、常に慎重な操船を心がけています。ぜひ、水辺から眺める東京の新たな魅力を、日本橋クルーズで体験してみてください。
♢運航日、コース、価格などの詳細は「TABINA」で検索またはhttps://nihonbashi-cruise.jpをご参照ください。
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