浜離宮に本物の馬が来た。
11月23日に浜離宮恩賜庭園に馬が来るというので見に行きました。八代将軍徳川吉宗がここで西洋馬術を上覧したことに由来して、「西洋馬術導入の地、浜離宮」という企画でした。
武芸鍛錬の場でもあった浜離宮でオランダ人から西洋馬術を習う
将軍吉宗は武芸の振興にも積極的で、オランダの馬術家「ハンス・ユルゲン・ケイゼル」を招き、浜離宮で西洋馬術を上覧したのが、ちょうど今から300年前ということで、今回は本物の馬がやってくることとなりました。
浜離宮には当時の馬場の跡も残っています。
ケイゼルは約5カ月浜離宮に滞在し、西洋馬術などを伝授したそうですが、これは明治以降多くの西洋人が宿泊した浜離宮での最初の西洋人の宿泊だったということです。
和式馬具の装着実演
今回見せていただいたのは、一般社団法人日本古式弓馬術協会の方々で、流派は、弓馬故実礼法武田流、藤沢市等で流鏑馬の実演などされているそうです。
馬の名はダーク号、ダーク号に和式馬具を装着する実演がありました。
説明で一つ感心したのは、和式は乗ったままの状態でも鞍を外すことができるそうで、西洋式にはないそうです。これは合戦などで武士がいよいよ最後と悟ったときに、馬だけは逃がすことが出来る工夫だということでした。
最後に馬の鼻面をなでなで
馬具が装着し終えると、馬とのふれあいということで、鼻先を撫でさせていただきました。ダーク号は20才ということでしたが、非常におとなしく、みんなが触ってもいななきもせず落ち着いていました。
弓の試射体験や馬具の展示など
会場では、和式馬具の展示や弓の試射体験など行っていて、弓を引くのは結構力がいるもんだと実感しました。
本物の馬が来たのは今回が初めてということでしたが、歴史的に浜離宮が馬との関係が深いことがわかった1日でした。
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