べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 22
~ 土山宗次郎 ~

リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」第21話、盛り上がりましたね。
今回も多数登場しました。
シリーズ⑱の田沼意次、田沼意知(後に書きます)、シリーズ③北尾重政、シリーズ⑬北尾政演(山東京伝)、喜多川歌麿(次週書きます)、シリーズ⑦西村屋与八、シリーズ21大田南畝、シリーズ⑮平秩東作、朋誠堂喜三二(これから)、元木網(これから)、智恵内子(これから)、初登場の唐来三和(とうらいさんな:こちらも後に書きます)、シリーズ⑳恋川春町、・・・。
春町さん、ラストで筆を折ってしまいましたね。
次週、蔦重はどのように春町復帰の動きをとりますでしょうか?
今回は「土山宗次郎(つちやまそうじろう)」に目を向けていきたいと思います。
宗次郎さん、20話の「狂歌の会」から登場し、今回21話では花魁・誰袖(たがそで)の太客として「花見の会」に現れました。
そこで田沼意知とも顔を合わせ、蝦夷の地のことで意次の命のまま動きます・・・。
土山宗次郎は蝦夷探査役でしたから、当時の蝦夷への入り口でありました鉄砲洲船松町、現在の中央区湊にも縁があったはずです。
それでは・・・
土山宗次郎は・・・

田沼時代の江戸幕府旗本。
老中・田沼意次に蝦夷地の重要性を説き、その蝦夷地探索を指揮する。
平秩東作(へづつとうさく)とは蝦夷地調査の過程で知り合う。
吉原通であり、花魁・誰袖(たがそで)を身請けした。
10代徳川家治死去、田沼意次失脚、そして松平定信の時代となると、自身の横領が発覚。
逃げる際、平秩東作の世話になるも捕縛された。
天明7年(1787年)、斬首の刑に処せられる。
「べらぼう・・・」での土山宗次郎は・・・

柳俊太郎さんが演じています。
※ このシリーズ⑧でご紹介しました鶴屋喜右衛門役の風間俊介さんにつきまして、先週より登場のエキストラ仲間・大親友のIさんのコメントをご紹介します。
「風間さんは画面だと小柄で大人しく見えますが、(「べらぼう・・・」でない別の撮影現場での)『暴れて発狂する』シーンでは全く別人の迫力でした。演技力の凄さに驚きました。私が知る中では一番です。」
土山宗次郎
~ 政変により人生を狂わされた、意次の側近 ~
田沼意次(渡辺謙さん)の家臣で、勘定組頭の旗本。
意次が蝦夷開発を積極的に推進するなかで、その探査役として、大きく関わっていく。
また吉原での豪遊も絶えず、大田南畝(桐谷健太さん)のパトロンとして、贅沢(ぜいたく)の限りを尽くし、やがて大文字屋の花魁(おいらん)・誰袖(たがそで:福原遥さん)を1200両という莫大な金額で身請けするも、意次が失脚すると、悲運な人生をたどっていく。
ー NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ホームページ より ー
山口観音(金乗院:こんじょういん)

埼玉県所沢市上山口2203
山口観音は、所沢市の南西部、西武鉄道「西武球場前駅」の近くにあります。
正式なお寺の名前は金乗院(こんじょういん)といって、手がたくさんある千手(せんじゅ)観音をまつっています。
たくさんある手は、人々をもらさずに救おうとする観音の慈悲と力の広大さをあらわしています。
金乗院には2体の千手観音像があります。
表観音とよばれる仏像は、秘仏といって普段は見ることのできない仏像ですが、33年に一度だけ見ることができます。
裏観音は、所沢市の指定文化財で、おまいりにおとずれれば見ることができます。
~ 埼玉県所沢市ホームページ より ~
横領の罪で土山宗次郎がお上から追われた際、平秩東作(このシリーズ⑮ でご紹介済)が彼をこの山口観音でかくまった、とされています。
また、その際は身請けした誰袖を伴っていたそうです。
なお、今回使用しました画像はすべて山口観音の風景です。

「新田義貞公の霊馬」です。
鎌倉攻めの際、こちら山口観音の千手観世音に願書を捧げた、とのこと。
そののち、白馬を寄贈、ですからここに白馬の像がある、という次第です。
合格祈願・勝負運に吉、そして家族繁栄ももたらしてくれるそうです。

ここの絵馬は「にんじん」の色・かたちをしています。
「馬にはにんじん」、ですね。納得です。

「誓いの桜」です。
新田義貞が鎌倉攻めの際寄贈した、とのことですが、それにしては幹が細いですね。
代替わりしているのでしょうか。

奥之院五重塔。
寛永元年開基、平成11年五重塔落慶。
この塔の裏を半周する「仏国窟」という洞窟の隧道は、西国33観音霊場・四国88ヶ所巡りにもなっているそうです。

・・・NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、いろいろな角度から検証させていただきます。