Hanes

目から鱗!訪日外国人から学んだこと


こんにちは、Hanes(ハネス)です。
9月が終わりに近づくにつれ、途端に過ごしやすい陽気となりましたね。
今年の9月は、「東京 2025 世界陸上競技選手権大会」(以下、世界陸上)が東京で開催され、より多くの国からの訪問客をお迎えしたのではないかと思います。

私自身、世界陸上のボランティアとして活動する機会に恵まれ、ボランティア活動外でも海外からいらした方と交流することがありました。
また、友人たちの訪日ラッシュに伴い、仕事終わりや週末に都内外を案内をしたり、思いがけなく富士登山に随行したりするなど、アクティブな日々を過ごしました。

そうして多くの訪日外国人と交流する中で、観光における面白い発見がいくつかありました。
今回はそんな発見を共有したいと思います!

地下鉄の話

以前、観光ガイドの研修にて、訪日外国人に都内での電車の乗り換えをご案内する際は、駅ナンバリングが役に立つと学びました。
それは、路線カラーの丸の中に、路線記号と駅番号が書かれたもの。

しかし、これまでにご案内した訪日外国人の多くが初めての日本旅行ではなかったため、既に都内の駅名を覚えている方がほとんどでした。

 目から鱗!訪日外国人から学んだこと


しかし、最近、初めてのアジア、初めての日本という学生さんとご一緒することがありました。
偶然にも帰り道が同じだったのですが、乗り換えについて聞くと、「グレーラインのH13で乗り換えしたい」と回答。
日本人的に言い換えると、「日比谷線の茅場町駅で乗り換えしたい」となります。
色、アルファベット、番号で構成された駅ナンバリングは、短く覚えやすいようです。

よく見かけはするものの、日本人でこの駅ナンバリングを実際に使っている方はあまりいないのではないかと思います。
しかし、海外からいらした方に乗り換えをご案内する際には役に立つということを、初めて実感することができました。

飲食店の話

続いてご紹介するのは、英国人の友人全員が口をそろえて驚いたと話したビル内の飲食店の入居階についてです。

彼ら曰く、英国の多くの飲食店は、最も通行人の目に留まる地上階に設けられることが多いそうです。
その一方、東京のビルでは、2階以上や地下にも飲食店がたくさん入居しており、日本人に案内してもらわない限りそれらのお店は見逃しがちなのだとか。
6階や8階の飲食店に足を踏み入れたら、非常に賑わっており、雰囲気も良く驚いたと皆話していました。

また、そのようなお店には訪日外国人の姿がほとんど見当たらず、日本人が暮らすように日本を楽しむことができたというコメントもいただきました。
普段全く外食をしない私にとっても、新たな発見があり、面白い経験となりました。

 目から鱗!訪日外国人から学んだこと


また、友人の1人の「bucket list(死ぬまでにしたいことリスト)」にあったのが、「カウンター席で調理している様子を見ながら日本食を食べたい」でした。

スペースの都合上、調理場が見られないお店も多いのですが、お手頃価格で日本食を提供するお店の中にも間近で調理の様子が見られるところがあります。
多言語対応店ではなく、日本人の利用者ばかりでしたが、今回はそんな希望にも応えられて良かったです。

日本語の話

再び飲食店関連の話になりますが、日本語ネイティブと話ができるのを楽しみにして訪日する友人もいます。
そしてよく聞くのが、「日本語で注文しても、英語で返事が返ってくる」という経験談です。
もちろん、日本語が分からず、英語表記や英語話者の存在をありがたく思う訪日外国人はたくさんいます。

しかし、パンデミック期間に日本語の勉強を始め、ようやく来日した友人は、「もっと日本語を使いたかった!」とやや残念がっていました。
また、日本のドラマで学んだ「とりあえず生で!」を実際に使ってみたいがために、スマホやタブレット経由でではなく、対面で注文できるお店に行きたいと希望する友人もいました。

 目から鱗!訪日外国人から学んだこと


テクノロジーの発展に伴い言語におけるハードルが低くなる一方、日本語を使える機会は限られてきたようです。
訪日外国人だからといってすぐに英語で会話をせず、頑張って日本語で話す方の気持ちも尊重したいと改めて思いました。