すっとこどっこい

酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

隅田川沿いの遊歩道。2024年9月17日の写真です。

その10日ほど前、背の高い木に大きな白い花がいくつも咲いていました。可愛く綺麗な花です。

2日後、また同じ場所を歩きました。やはり大きな白い花が見えます。そこから上流に40mほど歩くと公園に上るスロープがあります。同じに見える花が8輪ほど咲いていました。色が少しピンクがかってる気がしました。

また後日、夕方の時間帯に同じ道を通りました。白い花が見えた場所にはピンクの花が沢山咲いていました。しぼんだ花は濃いピンクというより赤です。角度のせいか、スロープの所も全部の花がピンクの濃い花に見えます。

すっとこどっこいは、ヒマワリやチューリップ位しか花を知らなかった男です。でもこの花に興味を持ちました。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

このピンクの花は最近の写真です。スロープで見たピンクの花の色の記憶は、上記の写真よりもっと濃い赤だったと思います。白く咲いた花の木は後日見た時はピンクの花が咲いています。スロープのピンクの花と葉を見比べてみました。どちらも同じ葉に見えます。遊歩道はやや太めの木が4本ほどで一塊りになっています。スロープの方の木は下部がはっきり見えませんが細い木に見えます。

紫陽花の色の紫や赤は土壌の違いで色が違うのだと理解しています。同じ理由なのかと思いました。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

この写真は遊歩道で朝の5時前に写しました。

昨年の9月の終盤、早朝に遊歩道を歩くと花木の手入れをされている方々に会いました。人見知りのすっとこどっこいが珍しく声をかけました。鉄砲洲ガーデンの会の皆さんでした。

”この花は何という花ですか?” 

すると一人の女性が手入れの途中にもかかわらず、

「スイフヨウと言います」  と答えてくれました。

「朝は白く咲いて、昼になるとだんだんピンクになり、最後は赤になってしぼみます。お酒に酔って赤くなるみたいなので酔った芙蓉の花で 酔芙蓉 なんですよ。一日で咲いて、色を変えて、一日でしぼむ一日花です。」

”この先のスロープのところの花も同じですか?”

「同じ花ですよ。今は無いけれどもう少し上流の所に、もっと大きな木があったのですよ。」

15分ほどお話していただきました。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

改めて 酔芙蓉 を調べてみました。

2023年に特派員サムさんも取り上げておられました。

https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=4351

そのブログにあった浜離宮恩賜庭園にも行って来ました。時期が悪いのか数輪のしぼんだ花でしたが。

 

2カ月位たった頃、南高橋の公園にも大きな 酔芙蓉 があることに気付きました。

白とピンクの競演でした。2024年11月中頃の南高橋公園の写真です。

一日花だそうですが花によって、開花時期や咲く時間、色が変化する時間帯などが違ったりします。

不思議です。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

調べると 酔芙蓉 は7月頃から秋口まで咲くと書いてありました。

一日花なのにずっと咲いてるじゃないかと思っていたら、同じ花ではなく、いくつもいくつも同じ枝先きから咲くので勘違いしていました。

月島橋麓のマンション前の植込みにも大きな 酔芙蓉 の木を見つけました。12月でした。

上記の写真は、最初に見た木を撮ったものですが、この日は2024年12月31日、大晦日です。

年が明け、1月13日に撮った写真も同じくらい咲いています。

秋口どころか真冬です。不思議です。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

初めて白い花に気付いた遊歩道の 酔芙蓉 の木です。

春の準備で伐採されました。こんなに細い木でした。根っこはひとつで、土の中で繋がっているようです。

一番太い木が直径8cmほど。周りに4本の木と枝分かれした木が1本です。

南高橋 酔芙蓉 の木は伐採されずに春を待ちます。こちらの木は直径10㎝位の一本です。中央部分で3本太い枝別れがあり、大きく広がっています。木の皮の色が濃く、遊歩道の木とは少し違って見えます。

上記の写真を拡大して見ると分かるのですが、中央の細い枝の先と右ななめの枝先に新しい芽が出ています。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

蕾の写真です。これが開き白い花が咲きます。

2024年はいつ蕾が現れたか分かりませんが、今年は頻繁に見ていました。遊歩道の木に蕾を見つけたのは8月3日です。同じ日に南高橋の公園でも見ました。どちらも蕾は目視で一つだけでした。

翌日、月島橋を通ったら、かなりの数の花がしぼみ始めていました。しかも時間は夕方4時ころなのに花の色は白いままなのです。横にはしぼみ切った赤い花もあったので白しか咲かない木ではありません。葉も同じだと思い同じ 酔芙蓉 だと信じていますが・・・不思議です。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

2024年12月1日に佃大橋をバックに撮った写真です。

夜なのに何故か白い花と赤い花が混在しています。

今年の9月19日は急に気温が下がった一日でした。夕方16時頃に遊歩道も南高橋も通りました。どちらの木も多少ピンクがかって見えますが、白い花が咲いています。これまでは昼前には白い花がピンクになっていました。ずっと高温続きだったので色の変化は温度が関係しているのかな?って勝手に思っています。

不思議です。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

遊歩道の木もスロープの木も、南高橋月島橋浜離宮恩賜庭園 酔芙蓉 は太さに違いはあれど背の高い木です。

スロープよりも上流方向100mの所に遊歩道へ降りる階段があります。階段の手前のマンションと堤防の間のスペースに勝手に生えている草と手入れされていそうな草があります。その場所に少なくとも9カ所に 酔芙蓉 と思う草の塊があります。去年はそのうちの3か所に花が咲いた形跡がありました。今年は7月から見ていますが、9月初旬から6カ所に蕾を確認しました。なかなか咲かないなぁと思っていたら9月13日に突然一輪白い花が咲きました。昨年は咲いた形跡のなかったと思った草で、今年も蕾を確認していなかった位置でした。

不思議です。

 酔芙蓉 は”幸せの再来” 不思議な不思議な花

遊歩道裏の草たちは6つの草に蕾が確認できます。しかもかなりの数です。

今年はスロープには花がありませんでした。蕾を2つ見つけたのは9月10日だったと思います。その5日後に一輪の大きな白い花が咲きました。今はポツポツと数輪の花が咲いています。

月島橋は8月の終わりに植込みの出っ張り部分が伐採されていました。しばらく一輪も見られませんでしたが最近通ったらまた数輪咲いています。植物は本当に強いです。

先日の遊歩道の写真です。南高橋も連日かなりの数の花が咲いています。まだまだ楽しませてくれます。

花言葉は”心変わり”とともに ”幸せの再来” というのもある 酔芙蓉 

 酔芙蓉 の花の色の移ろいを眺めるのは幸せの時間だと言った人もいます。

見ていると顔がほころぶ、不思議不思議な花です。