#自然界隈 ②
ある秋の日の夕景。
中央大橋の上から佃大橋側を写した写真です。
聖路加タワーの背景に拡がった夕空が素敵でした。
人の手による建築物と自然がおりなす風景。 自然界隈 の一つでしょうか。
今年の秋、鉄砲洲公園にある花梨の木を撮った写真です。
一昨年に知人に教えられ、あまりの実のなり方に驚いて、 ”見上げたら実が生っていた” のブログを書きました。
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=4502
しかし昨年この木に生った花梨の実で目視できたのは3個だけでした。土に養分を与えていないし一年限りの豊作だったと勝手に思っていました。
それが今年の夏にはもう沢山の実を発見しました。
築地川公園の駐輪場脇にも花梨の木が5、6本あります。去年は沢山の実が生っていましたが、今年はほとんど見られず4個確認できただけです。でも自然の力で来年はまた生るのかもしれません。
隅田川が綺麗になり鳥や魚が戻った頃、最初に沢山姿を見せていたのはユリカモメでした。新川や湊の遊歩道の欄干の上に綺麗に揃って並んでいたり、水に浮かんで皆で泳ぎまわったりしていました。
ただ今年は殆ど確認出来ませんでした。いても数羽がいるだけです。変わって多く見られたのはウミネコです。
それが11月10日頃の早朝に石川島公園に行った時、欄干の上に並んでいるのを見ました。川の上にも結構な数が泳いでいます。それからは毎日ユリカモメの集団に会えています。
暑さの影響で渡り鳥にも移動時期が変わってきてるのでしょうか。
ある日、南高橋を渡ったら亀島川水門の所で、水の中に何かが光るのを見ました。よく見るといつになく水が澄んでいて7,8匹の魚影が見えました。横を向いた魚の腹が銀色に光ったようです。サイズは30cm位のでお腹が膨らんで見えます。ギンブナだと思います。
隅田川で生きたフナを見たのは初めてでした。ただこの時以降一度も確認できません。
石川島公園の相生橋近くに、5つほどの人口の浮島を浮かべた生け簀が2カ所あります。相生橋側の方で10尾近くの魚を見ました。スリムで大きさは20cmほどのボラです。隅田川と繋がっていますが生け簀に住み着いているのかもしれません。
ボラはよくジャンプをする魚です。隅田川のいろいろな所で飛び上がるのを見かけます。
その生け簀の手前側はいつもカルガモが泳いでいます。隅田川を泳いでいるのもいますし、朝早くにはパリ広場近くの芝の斜面で歩いているのもよく見かけます。
上記の写真は2つの生け簀の間のスペースにいた2羽のカルガモです。ずっと何か声をあげていました。手前の生け簀には5羽のカルガモが泳いでいました。写真の左側には生け簀を囲う柵があります。泳いでる中の1羽が柵まで飛び上がって何か声を上げ始めました。柵を飛び越えはせず、叫び合いになりました。写真の2羽の内の1羽が柵に近づくと生け簀側のカルガモが柵に首を突っ込んで、お互いに突っつき合いになりました。数秒争っての突っつき合いを5分ほど続けると今度はお互い首をめぐらし噛みつき合いました。大声を出しながらのケンカです。すっとこどっこいとカルガモを見に来たと言う乳母車の親子は3mほどの距離で見ていました。おそらく縄張り争いでしょう。カルガモはおとなしいイメージを持っていたのでビックリしましたが自然界では当然の争いなのかもしれません。生け簀側の1羽が水の中に戻り争いは終わったようです。
カルガモは以前からよく見かけました。親が子供を引き連れて泳ぐ姿も見たことがあります。今年は気にして見ているからか数が多い気がします。
隅田川の亀島川水門前に集団で泳ぐカモがいました。上段の左の写真の鳥です。色が黒くて一回り小さく、カルガモではないのは分かりました。調べたらオオバンという鳥でカモではないようです。初めて見ましたが以前からこの辺りによく飛来してくるようです。
オオバンを調べている時、他のカモの写真を見て、この近辺で見たと思う種類がまだいました。マガモ、ヒドリガモとかホシハジロです。
上段の右の写真のカモも集団でいるのをよく見かけます。ヒドリガモといいます。たまたま集団の中の2羽ですがオスとメスと思われます。石川島公園の方でよく目にします。
下段の写真のカモはホシハジロです。隅田川の亀島川水門近くに群れで泳いでいました。
マガモの集団も確認しました。
隅田川に自然が戻ってきているのでしょうね。
ユリカモメと同様に今年はあまり見かけなかった鳥の一つがカワウです。
去年カワウは夏前から隅田川を席巻する感じで、我が物顔に空を飛んで、水に浮かび、水中に潜って獲物を追っていました。6月のある日、霊岸島検潮所・量水標跡のシンボル柱に17羽が止まり、他にも水上に3羽、空中に数羽を見ました。すぐ前を通った時ヒッチコックの映画 ”鳥” のシーンが頭に浮かびました。
今年は1,2羽飛んでいるのを見る程度でした。11月中頃から急に沢山飛ぶのを目撃しだしました。何とか飛んでいる写真を撮りたくてチャレンジしますがすっとこどっこいの腕では上記のピンボケ写真が精一杯です。この日は雲一つない朝の空で朝日をあびて飛んでいます。
この翌日は10羽以上のカワウが空中や水上にいて、潜っては浮かび飛び上がっては移動を繰り返していました。
ユリカモメやカワウと違って今年かなり目撃したのは、カモ類と共にシロサギでした。
至る所で見ますが、早朝、石川島公園の川沿いによくたむろしています。あまり集団で行動するイメージはありません。1羽で佇んだりしていますが、ここの場所では毎朝のように7,8羽で朝食を捕ってるようです。
飛びたつと各々の場所へ移動するようです。
一ヵ所に停まっているとその近くへ他の鳥もきます。ユリカモメには動じませんがアオサギが飛んでくるとサッと別の場所へ移動します。
争いは嫌いなのでしょうね。やさしく優雅なイメージです。
シラサギと同様に去年以上に見かけるのはアオサギです。橋桁や停泊中の船、繋ぎ止めてるロープの上、欄干や川ッ淵にじっとしていることが多いです。
夜、遊歩道を歩いた時、欄干の上にアオサギが佇んでいました。近くに行く迄、全然気付きませんでした。
バックにライトアップされた永代橋のいい写真が撮れると思ったのですが、フラッシュを使うと逃げられるかと思いそのまま写しました。
清州橋をバックにアオサギを写したのは、永代橋の写真の翌日です。
前日のアオサギと同個体とは思いませんが欄干に乗っている場所は昨日とそんなに離れていません。やはりフラッシュは使いませんでした。
動植物の存在が、現代の建築物にも中央区の景色にも溶け込んでいるようです。
石川島公園の周りは様々な鳥を見る事が出来ます。
自然界隈 という言葉がすっと入り込みました。
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