あすなろ

心潤う新茶の香り。茶ノ木神社

立春から数えて八十八日目。「八十八」の文字を重ねると「米」という字になることから、農業に携わる方々にとって大切な節目であるこの日は、同時に「新茶」の季節の幕開けでもありますね。

人形町のビル群に囲まれながらも、そこだけ凛とした空気が流れる「茶ノ木神社」へ伺いました。

 心潤う新茶の香り。茶ノ木神社

こちらの神社は、江戸時代に下総佐倉城主・堀田家の中屋敷にあった守護神。屋敷の周囲に見事な茶ノ木が植えられていたことから、いつしか「お茶の木さま」と親しまれるようになったそうです。

 心潤う新茶の香り。茶ノ木神社

新茶が目に眩しい境内で、本年も「献茶式」が執り行われました。献茶式の厳かな空気の中に、コンチキチンと響き渡るお囃子の音色が加わると、人形町の街が一気に江戸の祭礼の活気に包まれます。
「新茶」の香りは、冬を越えて蓄えられた生命力が凝縮されたような、力強くも爽やかな香り。これをいただくと、「病気にならない」「長生きする」と言われるのも、納得の清々しさです。

 心潤う新茶の香り。茶ノ木神社

<献茶式 2026年5月2日撮影>

人形町を散策される際は、ぜひ足を止めてみてください。ビルの隙間で青々と茂る茶ノ木が、江戸の昔と今を繋いでくれています。

◆茶ノ木神社
 東京都中央区人形町1-12-10

お茶の木さま(2025年5月)

新茶の季節(2024年5月)