ドボクルーズで巡る「江戸東京・川のなぜなぜ舟めぐり」芝浦コース -東京港を知る-
毎年応募し続けながらも、なかなか叶わなかった『ドボクルーズ』。
「応募しなければ当たらない!」と今年もチャレンジしたところ……なんと見事当選!
『ドボクルーズ』は、建設技術研究所の土木技術者のみなさんが、都市インフラやまちづくりについて専門的な視点でわかりやすく解説してくれる『EDO ART EXPO』期間中だけの特別イベントです。
今回は定員128名に対し、なんと700名以上の応募があったとのこと。幸運な機会に恵まれ、胸を躍らせて乗船しました。今回参加したコースは「芝浦コース-東京港を知る-」。竹芝地区船着場スタート&ゴール。後ろに見えるのは、浜離宮恩賜庭園です。乗船したのは、建設技術研究所の方3名、船長1名、参加者5名の計9名でした。
〈橋をくぐって見えてきた東京の防災〉
舟に乗りながら、まず、感じたことは、東京にはこんなにも橋や水門、運河があるということ。
普段は道路として上を通っている橋を、今度は水面から見上げる——。
橋の構造や桁の高さ、水面との関係が伝わり、見慣れた東京の風景がまったく違って見えました。
築地川水門や竹芝ふ頭、東芝浦橋、そして港区や中央区の下水処理施設など、舟から見ると、東京の水辺には私たちの暮らしを支える施設が集まっていることが分かります。
〈汐留川水門の近くに「クジラの尾」⁈〉
汐留川水門の近く、浜離宮恩賜庭園の南側を過ぎると、見えてくるのが「クジラの尾」の形をした物体。この正体は、大雨の際などに雨水・汚水を処理して東京湾へ放流する「汐留第二ポンプ所」の放流管カバー(6本の放流管)。
「なぜクジラなんだろう?」と疑問に思い調べてみると、江戸時代の寛政10年(1798年)、品川沖(目黒川河口付近)に巨大なクジラが迷い込んできた「寛政の鯨」という有名な出来事に辿り着きました。
このクジラは将軍・徳川家斉も鑑賞したと伝えられ、品川には「鯨塚」が残り、現在の目黒川水門にもクジラの絵が描かれています。この地域と“クジラ”との歴史的な深いつながりが、このデザインに込められているのかもしれません。
〈~防災~命を守る仕組み〉
案内を担当してくださった建設技術研究所の方は、「自分は防災オタクです!」と笑顔で語りつつも、東京を守る最新技術について熱く解説してくださいました。お三方の息の合った楽しい掛け合いにも引き込まれ、終始和やかな雰囲気の中で防災について学びを深めることができました。
水門や排水施設は、大雨や高潮といったいざという時に、街を水害から防ぐ極めて重要な役割を果たしています。
最初は「東京の水辺を楽しむ」という軽い気持ちで乗船しましたが、お話を伺ううちに、橋も水門も下水処理場も単なる「街の風景」ではなく、人々の暮らしと生命を守るために長年かけて整備されてきた都市の技術なのだと深く感銘を受けました。
「人の命を守る仕事」に誇りと情熱を持って携わる技術者の方々へ感謝の気持ちが湧くとともに、私自身も“防災”をより身近な自分のこととして捉えるきっかけとなりました。
街の魅力を再発見できるだけでなく、防災への意識も高まるドボクルーズ。みなさんも機会があれば、ぜひ応募してみてください!
*ブログ掲載に関しては、許可をいただいております。
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