rosemary sea

映画「祈りの幕が下りる時」
 キーとなる12の橋、ご紹介します 
  ー イントロダクション ー

リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary  sea  です。

 

東野圭吾さんの小説「祈りの幕が下りる時」は2013年9月に刊行され、大ヒット作となりました。

続けて2018年1月に映画「祈りの幕が下りる時」が公開され、これも大ヒットしました。

テレビドラマ・映画の「新参者シリーズ」の現在までのトリを飾る、珠玉の作品です。

 

小説でも映画でも「祈りの幕が下りる時」の冒頭、殺人事件の死体発見現場であるアパートにあったカレンダー、その書き込みに刑事・加賀恭一郎は注目します。

月ごとにそれぞれ違った橋の名前が書かれた日があるのです。

作品全体を通してほとんどが中央区を舞台としておりますが、この12の橋、これもほとんど中央区の橋です。

 

これからこれらの橋を毎月1橋ずつご紹介してまいります。(※)

映画「祈りの幕が下りる時」に出てきましたとおりに、1月から12月まで、毎月1回のご紹介です。

題して、『映画「祈りの幕が下りる時」 キーとなる12の橋、ご紹介します』シリーズです。

1月次回はその第1回、映画で、カレンダーの1月に書かれていた橋、「柳橋」です。

(冒頭画像は、その「柳橋」です。)

 

※ 橋の数え方は4種類、認めてもらえているようです。

1本、1架、1基、1橋。

ロズマリは・・・橋ですからやはり、橋でしか使えない「1橋」でいきたいと思います。

 

イントロダクション・・・①
「新参者シリーズ」とは・・・

テレビドラマ・映画の「新参者シリーズ」は現在まで5作品、

① テレビ 連続ドラマ「新参者」 2010年

② テレビ スペシャルドラマ「赤い指」 2011年

③ 映画「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」 2011年

④ テレビ スペシャルドラマ「“新参者”加賀恭一郎『眠りの森』」 2014年

⑤ 映画「祈りの幕が下りる時」 2018年

です。

それを含んでの小説「加賀恭一郎シリーズ」は、

① 「卒業」 1986年

② 「眠りの森」 1989年

③ 「どちらかが彼女を殺した」 1996年

④ 「悪意」 1996年

⑤ 「私が彼を殺した」 1999年

⑥ 「嘘をもうひとつだけ」 2000年

⑦ 「赤い指」 2006年

⑧ 「新参者」 2009年

⑨ 「麒麟の翼」 2011年

⑩ 「祈りの幕が下りる時」 2013年

⑪ 「希望の糸」 2019年

⑫ 「あなたが誰かを殺した」 2023年

と続いています。

 

イントロダクション・・・②
12の橋につきまして・・・

イントロダクション・・・②
12の橋につきまして・・・ 映画「祈りの幕が下りる時」
 キーとなる12の橋、ご紹介します 
  ー イントロダクション ー

(画像は「祈りの幕が下りる時」単行本です。表紙には「柳橋」が描かれています。)

小説「祈りの幕が下りる時」と映画「祈りの幕が下りる時」では、父娘が逢う約束をした12の橋の順が違っています。

先に発表された小説「祈りの幕が下りる時」では、

◎ 1月 浅草橋(あさくさばし)

◎ 2月 左衛門橋(さえもんばし)

◎ 3月 西河岸橋(にしがしばし)

◎ 4月 一石橋(いちこくばし・いっこくばし)

◎ 5月 柳橋(やなぎばし)

◎ 6月 常盤橋(ときわばし)

◎ 7月 日本橋(にほんばし)

◎ 8月 江戸橋(えどばし)

◎ 9月 鎧橋(よろいはし)

◎ 10月 茅場橋(かやばばし)

◎ 11月 湊橋(みなとばし)

◎ 12月 豊海橋(とよみばし)

となっていました。

ですが、映画になりましたら、

◎ 1月 柳橋 ※

◎ 2月 浅草橋 ※

◎ 3月 左衛門橋 ※

◎ 4月 常盤橋 ※

◎ 5月 一石橋 ※

◎ 6月 西河岸橋 ※

◎ 7月 日本橋

◎ 8月 江戸橋

◎ 9月 鎧橋

◎ 10月 茅場橋

◎ 11月 湊橋

◎ 12月 豊海橋

と変わっていました。※印で示しました1~6月の並びが違います。映画の1~3月の橋は神田川、4月以降は日本橋川に架かっています。

実際は歩いて行くための「その月の日の待ち合わせ場所」としての橋名の書き込みでしたから、位置関係は特に前後していても問題はなかったのですが、映画化して加賀刑事と松宮刑事が実際にクルーズする場面を撮影するには一筆書きに並べてある方がよかったのでしょう。

7月の「日本橋」は変えられません。毎年恒例の行事「名橋日本橋 橋洗い」があり、この小説・映画ともに重要なシーンがあるからです。

父娘が最後に逢う橋も、映画では変更です。

小説では「左衛門橋」でしたが、映画では「柳橋」でした。

ロズマリの考察によると、

① 左衛門橋は中央区・台東区・千代田区の3つの区にまたがっており許可申請が大変、柳橋は台東区と中央区の間の橋。

② 左衛門橋はどちらかと言えば地味、それに比べ柳橋はよくロケが行われる橋で緑の頑丈そうなフォルムが素敵。

  ロケハンすれば誰もが認める「映える橋」、それが柳橋です。

 

イントロダクション・・・③
このシリーズでは・・・

イントロダクション・・・③
このシリーズでは・・・ 映画「祈りの幕が下りる時」
 キーとなる12の橋、ご紹介します 
  ー イントロダクション ー

(画像は「祈りの幕が下りる時」文庫本です。表紙には「明治座」劇場内が描かれています。)

この『映画「祈りの幕が下りる時」 キーとなる12の橋、ご紹介します』シリーズでは、題名に映画・・・と示しましたとおり、映画で描かれた順に12の橋をご紹介したいと思います。

※ 「番外編」として「霊岸橋(れいがんばし」も用意しています。

 

イントロダクション・・・④
過去記事まとめ・・・

イントロダクション・・・④
過去記事まとめ・・・ 映画「祈りの幕が下りる時」
 キーとなる12の橋、ご紹介します 
  ー イントロダクション ー

なお、映画「祈りの幕が下りる時」に関する記事はこれまでかなりご披露しています。

⇒ 2017年12月13日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり①』

  (イントロダクション)

⇒ 2017年12月19日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり②』

  (室町砂場)

⇒ 2017年12月21日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり③』

  (にんぎょう町草加屋)

⇒ 2017年12月22日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり④』

  (重盛永信堂)

⇒ 2017年12月25日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり⑤』

  (常盤橋・霊岸橋・人形町2-22・からくり櫓)

⇒ 2017年12月27日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり⑥』

  (柳橋・玄冶店濱田屋・人形町今半前・きく家)

⇒ 2017年12月28日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり⑦』

  (玉英堂)

⇒ 2017年12月29日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり⑧』

  (鳥近・三井本館前・福徳神社前・大観音寺前)

⇒ 2018年1月1日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり⑨』

  (からくり櫓前・甘酒横丁交差点・日本橋・東横INN東京駅新大橋前店)

⇒ 2018年1月16日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり⑩』

  (明治座)

⇒ 2018年1月26日『映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地めぐり 番外編』

  (鳥忠)

この他、「新参者シリーズ」に関しましては、

 ◎ 今再び「新参者」シリーズ

① 2019年7月12日 ~ 人形町 きく家 ~

② 2019年9月25日 ~ うぶけや ~

③ 2019年9月27日 ~ にんぎょう町草加屋 ~

④ 2019年12月10日 ~ 重盛永信堂 ~

⑤ 2020年1月1日 ~ 日本橋ゆうま ~

 ◎ 『新参者』と人形町 10年を考察

① 2020年4月23日 ~ 弁慶像 ~

② 2020年4月29日 ~ からくり櫓(江戸落語) ~

③ 2020年5月1日 ~ からくり櫓(江戸落語) 後編 ~

④ 2020年5月3日 ~ からくり櫓(町火消し) 前編  ~

⑤ 2020年5月6日 ~ からくり櫓(町火消し) 後編 ~

⑥ 2020年5月19日 ~ 書籍表紙に描かれている人形町 ~

⑦ 2020年5月28日 ~ ロケ地 通りの風景 前編 ~

⑧ 2020年6月1日 ~ ロケ地 通りの風景 後編 ~

⑨ 2020年6月9日 ~ 書籍表紙に描かれている中央区 ~

番外編① 2020年7月28日 ~ 柳橋 ~

※ これらはPCではこの画面上部左、スマホではこの画面最下部にあります「検索」欄に「新参者」とインプットしてまとめてご覧ください。

 

イントロダクション・・・⑤
書籍表紙まとめ・・・

イントロダクション・・・⑤
書籍表紙まとめ・・・ 映画「祈りの幕が下りる時」
 キーとなる12の橋、ご紹介します 
  ー イントロダクション ー

画像、左上から、

◎ 「祈りの幕が下りる時」単行本

◎ 「祈りの幕が下りる時」文庫本

◎ 「新参者」単行本

◎ 「麒麟の翼」文庫本

◎ 「麒麟の翼」単行本

です。

表紙に描かれていますのは、それぞれ、

◎ 柳橋

◎ 明治座 劇場内

◎ 甘酒横丁交差点の街並み

◎ 日本橋の橋の麒麟像

◎ 同じく日本橋の橋の麒麟像

です。

なお、「新参者」文庫本には芸者新道(げいしゃじんみち:人形町通りから日本橋小学校までの100mほどの小路)が描かれております。

中国版「新参者」には甘酒横丁の街並みが描かれています。

ここまですべて「中央区の景色」です。

 

・・・前置き、いつも長いですね。

それでは次回1月掲載の第1回「柳橋」、ご期待ください。