浜ちゃん

浮世絵に描かれた中央区の名所(5)
~「名所江戸百景 日本橋雪晴」:歌川広重~

広重の「名所江戸百景 日本橋雪晴」には、雪に覆われた日本橋界隈の風景が描かれています。今月8日は、中央区でも大粒の雪が降り、この冬、初の積雪となりました。日本橋の獅子像も雪化粧です。

「名所江戸百景 日本橋雪晴」 歌川広重

「名所江戸百景 日本橋雪晴」 歌川広重 浮世絵に描かれた中央区の名所(5)
~「名所江戸百景 日本橋雪晴」:歌川広重~

(出典:東京国立図書館)

立ち並ぶ建物の屋根は雪で覆われ、冬の朝の冷たい空気感まで伝わってくるようです。早朝から、日本橋川には多くの船が行き交い、日本橋の上や、手前の魚河岸も多くの人で賑わっています。

 浮世絵に描かれた中央区の名所(5)
~「名所江戸百景 日本橋雪晴」:歌川広重~

手前の橋が日本橋(絵の①)、その奥(上流)に見える橋が一石橋、俗名「八ッ見の橋」です(絵の②)。その向こうには、江戸城(絵の③)、さらに遠くには富士山も描かれています(絵の④)。日本橋を手前に描き、その遠景に富士山を描く構図は、浮世絵では定番の組み合わせです。

日本橋の下を流れる日本橋川には、荷船や屋形船など多くの船が浮かんでいます(絵の⑤)。右下には、日本橋北詰にあった魚河岸と、その前を棒手振りの商人などが行き交う様子も描かれています(絵の⑥)。武士をはじめ人口の多い江戸は、物資を大量消費し、日本全国の産物が船で運ばれてきました。大型船で運ばれてきた各地の産物は、江戸湊で小型船に積み替えられて日本橋川へ入り、両岸の河岸(かし)で陸揚げされました。日本橋は、江戸の水運の中心地でした。

日本橋界隈の雪景色

28日(日)は、ご近所散歩のついでに、広重の「名所江戸百景 日本橋雪晴」に描かれている、日本橋エリアの雪景色を写真撮影してきました。当日は、「日本橋雪晴」とはいかず、大粒の雪が降っており、日本橋界隈も辺り一面雪景色となりました。

 

 浮世絵に描かれた中央区の名所(5)
~「名所江戸百景 日本橋雪晴」:歌川広重~

江戸時代、広重の絵に描かれている魚河岸があった日本橋北詰のあたりには、現在、山本海苔店があります。右奥に日本橋があり、大粒の雪が降っている日本橋界隈の風景です。

 

 浮世絵に描かれた中央区の名所(5)
~「名所江戸百景 日本橋雪晴」:歌川広重~

現在、日本橋魚河岸はありませんが、跡地に、「日本橋魚市場発祥之地」の石碑と、その隣には、龍宮城の住人である海の魚がことごとく日本橋に集まったという意味を込めて、乙姫をイメージした像が設置されています。

https://www.chuo-kanko.or.jp/pages/other_details/119497

 

 浮世絵に描かれた中央区の名所(5)
~「名所江戸百景 日本橋雪晴」:歌川広重~

日本橋は、江戸時代には五街道の起点であり、また、明治になってからは橋の中央が国道の起点となりました。日本橋のたもとには、「日本国道路元標」(レプリカ)と「東京市道路元標」が設置されています。「日本国道路元標」のオリジナルは、日本橋の中央に埋め込まれていますので、日本橋の中央付近の歩道からよく見ると、発見できます。

https://www.chuo-kanko.or.jp/pages/other_details/119502

 

 浮世絵に描かれた中央区の名所(5)
~「名所江戸百景 日本橋雪晴」:歌川広重~

日本橋浜町の相撲部屋、荒汐部屋は、屋根に雪が積もっていました。いつも通り稽古しており、大雪の中で、外国人の方を含む、大勢の方が見学していました。室内の熱気で窓ガラスが曇っています。荒汐部屋のホームページに、稽古を見学できる日程が掲載されています(↓)。

https://arashio.net/

 

 浮世絵に描かれた中央区の名所(5)
~「名所江戸百景 日本橋雪晴」:歌川広重~

中央区のコミュニティバス「江戸バス」も、運休せず、頑張って走っていました!

https://www.city.chuo.lg.jp/kurashi/koutsuu/koukyoukoutsuu/edobasu/index.html

【過去ブログ、参考資料・出典】

●過去ブログ:

(1)「東海道五拾三次 日本橋 朝之景」:歌川広重 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6517

(2)「名所江戸百景 京橋竹がし」:歌川広重 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6510

(3)「名所江戸百景 するがてふ」:歌川広重 &【イベントのお知らせ】215日(日)まで「日本橋イルミネーション~こころ躍るNIHONBASHI」と「カナエルNIHONBASHI202526」開催中、残り期間わずかです! https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6519

(4)「名所江戸百景 びくにはし雪中」:歌川広重 &【ショップのご紹介(バレンタインギフトも!)】茨城県のアンテナショップ 「IBARAKI sense(イバラキセンス)」 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6590

 

●参考資料・出典(ホームページ含む):

中央区、中央区観光協会、歩いてわかる中央区ものしり百科、Central Tokyo for Tourism(東京中央区オフィシャル観光ガイド)、中央区立図書館、国立国会図書館、東京国立博物館、国立文化財機構、東京都立図書館、東京都立博物館、ColBase、中央区沿革図集、神奈川県伊勢原市、東京建物

江戸想像散歩-江戸図のなかを歩く・眺める(旬報社)、江戸・東京を造った人々2(筑摩書房)、家康が築いた江戸の見取り図(青春出版社)、

一度は見たい「浮世絵」名作100選-究極の名画を完全網羅!(宝島社)、浮世絵-江戸庶民が愛したメディアアートの歴史・名品・技法(カラー版徹底図解)(新星出版社)、図解でスッと頭に入る浮世絵(昭文社)、世界でいちばん素敵な浮世絵の教室(三才ブックス)、2時間でわかる浮世絵の本(自由国民社)、浮世絵の解剖図鑑-江戸の暮らしがよく分かる(エクスナレッジ)、ぶらり謎解き浮世絵さんぽ-お江戸にタイムトリップ(エクスナレッジ)、浮世絵でたどる!江戸の凸凹地形散歩(山川出版社)、浮世絵と古地図でたどる江戸の名所-江戸の名所をめぐればわかる!江戸っ子たちの暮らしと嗜み(洋泉社MOOK)(洋泉社)、広重「名所江戸百景」展 江戸開府400年記念-江戸切絵図と現代絵地図で辿る119名所(中央区江戸開府400年記念事業実行委員会)、浮世絵TOKYO名所案内-古地図でめぐる江戸東京ぶらり旅(メイツ出版)、新編浮世絵の基礎知識(雄山閣)、日本橋街並み商業史(慶応義塾大学出版会)、日本橋街並み繁昌史(慶応義塾大学出版会)、読んで歩いて日本橋-街と人のドラマ(慶応義塾大学出版会)、携帯東京古地図散歩 丸の内編(青幻舎)、重ね地図でたどる東京歴史散歩(宝島社)、江戸の町は骨だらけ(筑摩書房)、東京を江戸の古地図で歩く本(河出書房新社)、東京の江戸めぐりさんぽ-今に残る江戸の読み解きかた(エクスナレッジ)、江戸のひみつ-町と暮らしがわかる本 江戸っ子の生活超入門(メイツ出版)、大江戸見聞録(江戸文化歴史検定公式テキスト初級編)(小学館)、江戸・東京の歴史と地理-江戸の“魅力”がこの一冊で!(日本実業出版社)、江戸東京名所事典-古地図で辿る歴史と文化(笠間書院)、江戸人のしきたり-日本橋、天麩羅、三社札 寺子屋、歌舞伎、吉原日本人の知恵と元気の源泉(幻冬舎)、江戸の懐古(講談社)、江戸切絵図を歩く(新人物往来社)、江戸から東京へ 第一巻(中央公論社)、江戸から東京へ 第九巻(中央公論社)、写真のなかの江戸-絵図と古地図で読み解く20の都市風景-(ユウブックス)、江戸を知る事典(東京堂出版)、江戸→TOKYOなりたちの教科書1 一冊でつかむ東京の都市形成史(淡交社)、江戸→TOKYOなりたちの教科書2 丸の内・銀座・神楽坂から東京を解剖する(淡交社)、江戸→TOKYOなりたちの教科書3 東京の基盤をつくった「武家屋敷物語」(淡交社)、江戸→TOKYOなりたちの教科書4 東京の古層を探るパワースポット寺社巡り(淡交社)、地図で読みとく江戸・東京の「地形と経済」のしくみ(日本実業出版社)、図解でスッと頭に入る江戸時代(昭文社)、江戸を知る-江戸学事始め(敬文舎)