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蕎麦が好きな人であれば雑誌などで必ず目にしたことがあるはずの「日本橋　やぶ久」さん

明治三十五年（1902年）に日本橋にあった「やぶ」というお店を初代当主様である久次郎様が引き継ぎ、ご自身の名前から一文字組み合わせて「やぶ久」という店名になったとのことです
なんとも深い歴史ですね。

それ以来、今日に至るまで日本橋の地で食通に愛されてきた老舗中の老舗です。
私自身、20年近くお世話になっております。


個人的な話になるのですが
数年前までこのお店の近くにある病院にお世話になっておりまして、正直少々自分にとっては辛い時期だったのですが
そんな時、やぶ久さんのお蕎麦に何度励まされたことか、とてもお世話になったお店です

今回は2階に案内していただきました。
階段が結構急なんですが、これも老舗と言われるお店には良く見られる光景で、私的にはポイント高いです。



↓がメニューになります
平日のお昼に愉しめる「つゆ三昧そば」なども格別の味わいでとてもとてもお勧めなのですが
やぶ久さんの看板メニューといえば、カレー南ばんなんです
これは本当に有名な逸品です、今回は黒豚カレー南ばん（税込1,760円）こちらをご紹介させていただければと思います
※価格は2025年4月時点

こちらの黒豚カレー南ばん、お好みに合わせて辛さが選べます
普通・辛口・大辛口・激辛口の4段階です。
今回は「普通」をオーダーしました（昔、辛口を試したことあるのですが　結構辛いです。強者は是非！）

オーダーしてからそこまで待たされず、カレー南蛮が運ばれてきます
お店の方から「エプロンをお使いになられますか？」と仰っていただき、使わせてもらいました。
このようなさりげない気遣い、とても嬉しいですね。


まず最初にいただくのはカレー南ばんの汁ですが
老舗蕎麦店のこだわりが凝縮された味わい深い出汁です。
旨みがとても強いんですね。それでいてカレーのスパイスとのバランスも絶妙に取れており
まさにここでしか味わえない唯一無二の極上のカレー南ばんです。


どんな高級ホテルに行っても食べられません、やぶ久さんだけの逸品
我らが蕎麦愛好家の宝です。本当に美味しい

カレー南ばんというとカレーの味が強いお蕎麦というイメージがあるかと思うのですが
こちらのカレー南ばんは全てが主役　全てが一級品


こちらのお蕎麦を見てください。とてもしっかりしたお蕎麦
こちらのお店のお蕎麦は蕎麦粉10対小麦粉2の比率の配合（外二蕎麦）で作られているので
通常の二八蕎麦と比して蕎麦の喉越しなどを十分に堪能できます


カレー南ばんですが、蕎麦がカレーに全く負けてません
食感、食べ応えも抜群でどんどんお箸が進んでしまう、まさしく最高のカレー南ばんです
お蕎麦も十分な量が提供されますので、満足感はかなり高いです。

全てにおいて妥協を許さない、やぶ久さんのカレー南ばん
豚肉も鹿児島県産のこだわり抜いた豚肉を黒糖焼酎に漬け込み、臭みを取り
カレー南ばんに最高に合うように作られております


豚肉もとても柔らかく、味わいは深く、それでいてカレー南ばんとベストマッチ
非常に高いレベルの仕上がりです


蕎麦のボリュームたっぷりと申し上げましたが
豚肉もふんだんに使用されておりまして、月並みですが「ご馳走」という表現が合っていると思います。

再開発が進み、姿を大きく変える日本橋
東京駅の八重洲側も私の学生時代を考えると別の街の様です

そんな中でも変わらないのがやぶ久さんのお蕎麦です。
私自身歳を重ねましたが、ここのお店に来ると数々の若い頃の思い出に浸ることもできます。

お店の方々の温かい接客もこのお店の魅力の一つです
日本橋の蕎麦を語る上で決して外せない押しも押されぬ名店中の名店、当ブログ読者の方も是非ご賞味ください

【店舗情報】
東京都中央区日本橋２丁目１−１９
https://maps.app.goo.gl/6VxgeqBvJWVHMMkm8
電話番号： 03-3271-0829
定休：日曜日、祝日