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当連載15回目にして登場の利久庵さんでございますが、この夏のタイミングを待っておりました。

というのも、我々日本橋の人間としては夏の暑い日のおすすめとなればこのお店を外す訳にはいきません。

利久庵さんの看板メニューでもある納豆そばは夏の涼を取るには最強の一品

「納豆そばといえば利久庵さん、利久庵さんといえば納豆そば」

くらいの強いイメージを、少なくとも私は持っておりまして
他のメニューも春夏秋冬いつもで美味しいお店なのですが、是非8月に紹介したい！
という熱き思いをずっと秘めておりまして
今回満を持して取材をさせていただきました。



今回の訪問は7月某日、ニュースで連日取り上げられる酷暑、舞台は整いました。
11時の開店前から利久庵の蕎麦を求める行列、流石の人気店です。

とても腰の低い、朗らかな店主にご挨拶して、今回は地下に案内されました
店内は写真のように老舗感たっぷりの私好みです。

大人の街、日本橋でショッピングなどを楽しんだ後、こういったお店でお蕎麦を楽しむというのは
私は幼少期から父母、祖父母にしてもらってきました。
こうして大人になっても変わらない風景があるということに心地良ささえ感じてしまいます

下記がメニューになります、
私の夏のイチオシ、納豆そば（1,400円税込）をオーダーしました。

とても通い甲斐のあるお店でして、当ブログで今回納豆そばしか紹介できないのが悔しい限り。
ここのかつ丼（並）なども個人的にはかなりの好物です。
アクセスは抜群なはずなので、皆さん是非通ってみてください

オーダーしてそこまで待たされることなく納豆そば（1,400円税込）が運ばれてきます。

まずこのビジュアル、変わることのない安定の利久庵の納豆そば

1. 綺麗な透き通るような更科蕎麦

2. みずみずしいかいわれ大根

3. 厚めで上等な品だというのが一目瞭然の海苔

4. 贅沢に盛り付けられた鰹節

5. 中心に鎮座する卵黄

盛り付けの美しさに思わずため息が出てしまいそうです。
これこそが利久庵さんの納豆そば、日本橋室町の夏のおすすめです。

食べ方は、正解なのかはわからないのですが
私はまず、他の具と混ぜないで利久庵さんの蕎麦だけを味わうのが通例です

納豆そば納豆そば連呼してましたが、蕎麦がそもそも美味しすぎる
蕎麦の風味、香りなどを味わいます。
また、ここのお蕎麦は細いのにとてもしっかりした力強いお蕎麦、その食感が心地良く
冷たいお蕎麦は暑い夏でも箸が進むこと進むこと。。。

蕎麦を堪能したら、名残惜しいのですが具を混ぜてしまいます。

かいわれ大根、納豆、卵、海苔、鰹節
そして器の底にあるそばつゆ

これらを蕎麦に絡ませていただく訳ですが、上述の通り細くて力強い利久庵さんのお蕎麦とベストマッチ
旨みが最高に引き出された納豆蕎麦体験ができます。


かいわれ大根がシャキシャキとして、食感の清涼感をサポート
細い蕎麦も食感が素晴らしく
卵と納豆は栄養満点
不思議と全ての具が仲良く絡み合っており、調和しているんです。
こんな素晴らしいお蕎麦が日本橋室町にあるんです。

暑い夏、どうしても食欲が進まない。。。という日におすすめ。
どんどん胃袋に入っていってしまいます。

納豆そばは夏バテ対策にも良
ヘルシーなお蕎麦にもなっているので、ヘルシー志向の人にもお勧めできる一品です

食べ方も色々あり、特に決まりはないかとは思うのですが
自分好みの食べ方を探りながら堪能するのも良いんじゃないでしょうか。

突然の電話での取材依頼だったにも関わらずご丁寧にご対応をいただきました
この場を借りて改めて利久庵様には心から感謝申し上げます。

日本橋といえばかつて魚河岸があったことは当ブログ読者の方ならばご存知の方も多いはず。
日本橋から歩いてすぐの日本橋室町には、現在も数多くの海苔や鰹節の老舗が軒を連ねております
三越前駅に展示されている熈代勝覧にも二八そばのお店が描かれていることを考えると、日本橋と蕎麦の付き合いというのはとても古いものであったのかと容易に推察されます。

そんな日本橋室町で変わらぬ味を我々に提供し続けてくださっている老舗が利久庵様です
今回は納豆そばメインの記事となりましたが、定食もありますし　蕎麦前としても大変評判の良いお店です
近隣のサラリーマンからも愛され、土曜日はショッピングに来るファミリー層からも愛され
これからも日本橋室町のお蕎麦屋さんとして、愛され続けていくお店かと思います

また、今後とも通わせていただきます。ご馳走様でした！


【店舗情報】
 利久庵
 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町１丁目１２−１６
 休み：日曜日　祝日