「中央区とのご縁:べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜⑳」
~10月1日(水)「トークショーin中央区」開催:蔦重の母「つよ」(演:高岡早紀)~
申込締切9月7日(日)(応募多数の場合は抽選)
第26話で、突然、蔦重の前に現れた母親の「つよ」、ドラマに欠かせない存在になっています。「中央区観光商業まつり」の一環として、10月1日(水)に、「つよ」役を演じる高岡早紀さんのトークショーが、「銀座ブロッサムホール」にて開催されます。
“べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜”
第26話「三人の女」
7月6日(日)放映の第26話では、蔦重の母「つよ」が突然現れ、「下野(しもつけ)の国(現在の栃木県)で髪結として暮らしていたが、不作の影響で食いあぐねて江戸まで流れて来た」と説明されていました。蔦重の妻「てい」ともウマが合い、また、絵師や戯作者たちともうまく付き合っており、毎回のように登場しドラマに欠かせない存在になっています。
蔦重の母「つよ」(演:高岡早紀)
蔦重と、母「つよ」(演:高岡早紀)、妻「てい」(演:橋本愛)等の親族は、浅草にある「誠向山正法寺」(↓)に葬られています。
https://temple.nichiren.or.jp/0041045-shoboji/
正法寺には、蔦屋家歴代墓の左側面に刻まれた大田南畝(おおたなんぽ)(演:桐谷健太)による「実母顕彰の碑文」と、蔦重本人の墓に刻まれた石川雅望(いしかわまさもち)(宿屋飯盛)(演:「ピース」又吉直樹)による「喜多川柯理墓碣銘」があり、現在は2つの碑文を1つにまとめて供養碑として建てられています(画像)。これにより、母「つよ」について知ることができます。石川雅望(宿屋飯盛)については、以下のブログ(↓)をご覧ください。
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6102
大田南畝による「実母顕彰の碑文」は、寛政4年(1792年)に母「つよ」が病死した後、蔦重が大田南畝に頼んで母親の遺徳を讃えるために作ったものです。これによると、以下のことが分かります。
① 蔦重の母は広瀬氏で、名前は津与、江戸の人。
② 尾張出身の丸山氏に嫁いで、柯理(からまる=蔦重)を生んだ後、離婚した。
③ 柯理は幼くして喜多川氏の養子となり、蔦屋重三郎と称した。
④ 母の津与は寛政4年に病死し、城北の山谷正法寺に葬られた。
⑤ 母の死後、蔦重は南畝に「7歳で母と別れさみしい思いをしたが、後に再会し一緒に暮らすことができて今の自分がある。願わくば、片言の言葉を墓に捧げてその苦労に報いてやりたい。」と述べて、この碑文ができた。
また、石川雅望による「喜多川柯理墓碣銘」にも母親に関する記載があり、「蔦重は、吉原大門の近くで耕書堂を開き、その後、日本橋の通油町に移転すると、父母を迎えて、厚く養った。」と記されています。
蔦重は7歳で母親と別れましたが、感謝の気持ちを強く持っていました。また、母親の顕彰碑文は作られていますが、父親のものは作られていませんので、ここからも、蔦重の母親に対する思いが強かったことがわかります。
蔦重の母「つよ」は、毎回のように登場し、ドラマに欠かせない存在になっています。蔦重の母親に対するこの強い思いを反映して、ドラマの中で描かれているのかもしれませんね。
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」トークショーin中央区
「中央区観光商業まつり」の一環として、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK)に出演中の高岡早紀さん(蔦重の母「つよ」役)のトークショーが開催されます。ドラマの見どころや舞台裏など、たっぷりと語っていただきます。
日時:10月1日(水)午後6時~7時15分(開場午後5時)
場所:銀座ブロッサムホール(https://ginza-blossom.jp/hall/)
入場料:無料
定員:850人 全席指定(応募多数の場合は抽選)
申込:9月7日(日)午後11時59分までに専用ページから申し込み。抽選結果は、9月16日(火)以降、メールでお知らせ。
申込専用ページ:https://chuocity-tourismandmarketfair.jp/talk-show/
10月1日(水)から11月30日(日)までの61日間、秋の中央区の魅力がたっぷりと味わえる、「第73回中央区観光商業まつり」が開催されます。詳しくは、以下(↓)をご覧ください。
https://chuocity-tourismandmarketfair.jp/
「浜ちゃん」は、8月30日(土)に千代田区の共立講堂で開催された「「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」土スタin千代田区」の公開生放送に参加してきました。
NHKの放送をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、ゲストの生田斗真さんや、司会の近藤春菜さん、松丸亮吾さんのトークも面白く、あっという間の1時間でした。
高岡早紀さんのトークショーも、きっと、素晴らしいイベントになると思います!
【過去ブログ、参考資料・出典】
●過去ブログ:
① 伝馬町牢屋敷:平賀源内 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5849
② 浜離宮恩賜庭園:徳川将軍家の鷹狩場 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5856
③ 長崎屋、石町時の鐘:平賀源内 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5861
④ 日本橋 拾軒店:瀬川「青楼美人合姿鏡」https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5907
⑤ 日本橋瀬戸物町(福徳神社):鳥山検校 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5920
⑥ 狩野派:鳥山石燕、田沼意次、松平定信 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5987
⑦ 「耕書堂」(日本橋通油町):蔦屋重三郎 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5980
⑧ 熈代勝覧(きだいしょうらん):須原屋市兵衛(演:里見浩太朗) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=5996
⑨ 「べらぼうフェスティバル in 日本橋」(7/4~7/6)と「べらぼう 蔦屋重三郎 ゆかりの地めぐり(マップ付)」 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6014
⑩ 祝 蔦重:結婚、日本橋進出! 「大江戸問屋祭り」7/6(日)開催:鶴屋喜右衛門(演:風間俊介) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6063
⑪ 日本橋「白木屋」と「名水白木屋の井戸」:白木屋彦太郎(演:堀内正美) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6056
⑫ 池洲稲荷神社:鱗形屋孫兵衛(演:片岡愛之助)、7/22(火) 日本橋大伝馬町「池洲夏祭り」開催! https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6095
⑬ 小伝馬町・大伝馬町:宿屋飯盛(石川雅望)(演:「ピース」又吉直樹) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6102
⑭ 末廣神社「元葭原夕暮れ参り」:「吉原細見」のルーツは「元吉原(元葭原)」にあります https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6143
⑮ 伝馬町牢屋敷:田沼意知(演:宮沢氷魚)、佐野政言(演:矢本悠馬) 「中央区まちかど展示館 夏休みスタンプラリー&クイズ」開催中 https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6149
⑯ 8月30日(土)「歴史を旅するプロジェクションマッピング Vol.2」開催(中央区立日本橋中学校) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6194
⑰ 高尾稲荷神社(日本橋箱崎町):遊女の一生、誰袖(演:福原遥) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6197
⑱ 薬研堀(薬研堀不動院):礒田湖龍斎(いそだこりゅうさい)(演:鉄拳) https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6179
⑲ 椙森神社:北尾政美(きたおまさよし)(演:高島豪志) 宝くじファン必見、9月2日(くじの日)に椙森神社にて富塚祈願祭が開催されます! https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=6207
●参考資料・出典(ホームページ含む):
誠向山正法寺、
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